BOSEのパワーアンプMODEL1702の修理(その2:部品のメンテと配線図の作成)
(前回からの続き)
酷く劣化したXLRコネクタはイコライザ基板に繋がっている。
取り外して眺めるが、黒い樹脂の部分は触るだけでボロボロ取れてくる程脆い。
相当の高熱でないとこんな風にはならない筈。過酷な使用環境だったのか、あるいは漏電等で高温になったのか...???
コネクタを分解してみると、隙間にも溶けた樹脂が付着していた。
長時間熱に曝されていたらしい。配線の部分は一応使える状態だったけれど、触る度に黒い樹脂が崩れてくるようでは再利用は不可能、新たにコネクタを用意した。(画像右)「キャノン」という呼び名の元になったITT CANNON社製である。
たまたま入手したのがITT CANNON製だった。同じ形状の物は見つからなかったので、ネジ穴の位置が違うけれど仕方が無い。横から見ると、古い方が幾分細身で少し長い。
そのまま収まるかどうかは、実際に取り付けてみないと何とも言えない。
# 組み立て時に苦労しそうだなぁ...。
イコライザ基板にあるスピーカ機種切替スイッチはスポンジが貼られている。
スポンジは完全に劣化していて、触るだけで粉々に。
30年以上前の製品だから仕方ないが、それにしても劣化の度合いが酷い。全部剥がしたらようやくネジが見えてきた。
スイッチを分解すると、内部にも煤が付いている。
内部には油分も回り込んでいる。
エレクトロニック・クリーナーやNeverDull(ネバーダル:金属磨き)で清掃する。
全部品をクリーニングしたら元通り組み立てる…