サボる百均時計にカツを入れる

 半年ほど前、百円ショップで買い物のついでにアラーム付き置時計を仕入れてあった。 アラーム付きである必要は無かったけれど、同じ値段なのでアラーム付きを買った。 # 貧乏性ってヤツですな。(滝汗) 裏には説明がびっしり書かれている。 サイズはかなり小さく、卓上での使用を想定しているんだろう。 電源は単三電池1本、ごく普通の時計だ。 我が家には情けない回路設計のビルトインコンロのお陰で中途半端に使ってある単一電池が8本ほど溜まっているので、単一電池が使えるように細工する。  部品箱に単一電池2本用の電池ボックスがあったので、電池一本で使えるように電極をメッキ線でつないでおく。 この置時計は後ろに少し傾いている。 時計背面は時間調整のツマミや電池の蓋があるので、後ろに直接電池ボックスを付ける訳には行かない。電池ボックスは、時計の傾きに合わせて横にホットメルトで固定することにした。 時計の蓋は無くても良いが、埃が入ると問題が出る可能性もあるので、穴を開けて配線を通せるようにした。 念の為に、電池ボックスの下側もホットメルトで固定する。これで一寸した衝撃でも簡単には取れない筈。これで完成である。 この時計は、一寸時間を見たい時に直ぐ見られる位置に置いた。  初めのうちは調子が良かったのだけれど、2か月ほど経ったら何故か数時間遅れるようになった。  よくよく観察して見ると、一時的に秒針がピクピクするだけで全く進まない状態がある程度の時間続き、その後普通に動き出すという不可解…

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ビジターアンケート???(詐欺サイトに注意!)

 先月から、時々「Apple iPhone Xが当たるチャンスを差し上げます!」という画面が表示されるようになった。  例えば、ショッピングモールの画面で腕時計の一覧を見ていて、その中の一つをクリックして詳細な画面を見ようとしたとする。クリックしたら、それに対応する画面が新しく表示されるのが普通だけど、いきなり今回のような画面に変わってしまうのである。 「親愛なFirefoxユーザー様、」と普段使わない日本語で如何にも機械翻訳の文章という感じだし、次の行も「あなたは7月23, 2018のラッキービジターです」と日付の数字の並び順が米国式で不自然な上に句点(文末のマル)が無い。  そもそも、一寸したアンケートに答えるだけで10万前後の景品を出すなんておかしい。何も知らない人が見たら本当に信じ込んでしまう可能性もあるけれど、一寸見ただけでもあまりに不自然過ぎると気が付く筈。 # 全く気が付かないというのは、流石に一寸問題ありではないかと...。(汗)  この画面は突然表示されるけど、パソコンがウイルスに感染している訳ではない。「何故表示されるんだろう?」と調べてみたら、画面に埋め込まれているバナー広告が元凶だと分かった。  新しい画面を表示する時、埋め込まれているバナー広告も同時に表示される。このバナー広告には、専用のアドサーバーにあるデータを読み込んで表示する機能しかない。アドサーバーは、契約している広告依頼主が提供した広告データを配信する機能しかない。  しかし、広告データの中に…

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KL250Rの修理(その12:メーター照明と腕時計で良くなったが・・・)

(前回からの続き)  一寸前の話になるけれど、7月1日午後に子供の乗るSLKとKL250Rの2台でショートツーリングに出かけた。KL250Rの調子の維持と、メーター照明や時計の具合を確かめるのに好都合だ。  県道183・ライン大橋・県道95などを通って国道21に出で、美濃加茂市内で国道41へと進む。JR白川口駅近くで県道62(白川街道)へと右折し、そのまま走ると国道256になる。国道257にぶつかる少し手前に道の駅茶の里東白川がある。 ここまでの道は渋滞する事が無いし、短距離ツーリングにはちょうど良い場所だ。ここでも、いつものように和菓子を買い込んだ。 特に「茶つぼもなか」は妻と母のお気に入りである。 # 高遠饅頭やむぎころがしと同様、この最中も我が家の定番になりそうだな。 ここまで、ハンドルに巻き付けたダイソー三百円腕時計を見ながら来たけれど、意外なほど使い勝手は良かった。 照明ボタンを押さないと文字盤のブルー照明は点かないので、夜間は見えない。でも、停車してボタンを押せば時間は分かるから、何も無いよりは遥かにマシだと思う。  帰り道、国道41に出る直前のトンネルの中で信号待ちとなった。その時メーターを撮影したら、こんな感じ。 暗い場所だったので、デジカメが自動的に色温度を下げたらしくて青っぽく写っているけれど、実際に見た感じでは真っ白だ。メーター全体に光が行き亘っているので、とても見易い。  その後、フロントウインカーの折れた部分を接着し直したので、交換に取…

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パワーアンプ用リモコンの不具合調査(依頼品)

 熊本のtamaさんから「リモコンが動かない」旨の依頼があり、数日後に問題のリモコンが到着した。 早速筐体を分解して基板を取り出す。 到着前、この基板の画像がtamaさんのブログに出ていて「あれぇ?どうして部分的に茶色いのかなぁ?」と不思議だったが、実物を見た瞬間「ゲッ、これ液漏れやん!」(汗)電池用の電極を見ると、やはり電池から漏れた電解液で腐食されている。 # 電解液は強いアルカリ性で危険。 よく見ると、電池用電極の近くに小さな穴が開いている。基板の位置決めの穴だ。 電解液がここから基板面側に流れたんだろう。  電極のある面は電解コンデンサとセラミック発振子のみで、発振子は4MHzの物が使われている。 時計や時間計測に使う訳ではないので、高精度だけど高価な水晶発振子を使わず、安価なこの素子を選んだようだ。  電解コンデンサは、1000μFと異様に容量が大きい。 他の回路と共用して部品代を抑える為だろう。  基板パターン側を眺める。 穴の直ぐそばにあるICの周辺をよく見ると、案の定、電解液で銅箔パターンが酷く腐食している。 使われているICはPIC16F84という、8bitワンチップマイコンだ。 動作電圧の幅が広く(2Vから6Vまで)、プログラム開発も簡単な為、1999年頃から盛んに使われいて、現在でも1個400円前後で売られている。個人レベルでも簡単に組み込みマイコンの基板を作成できるので、自作ブログ記事などで見かけることも多い。  PICの1番ピン(画像…

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デジタル温度計を設置

 自宅2階のベランダに温度湿度計を吊るしてあって、湿度計はそれなりに役に立っている。 しかし、温度計の方はおかしな値を指していることが多くてどうも信用する気になれないのと、メモリが粗くて読み取り難く、殆ど使っていなかった。  このところ高温が続くようになり、頻繁に温度計も見るけれど、やっぱり値が怪しい。市販のデジタル温度計に替えようかと考えたこともあるけれど、電源が単三か単四の電池の物ばかりだ。我が家にはビルトインコンロのお陰で中途半端に使ってある単一電池が沢山あるので、出来ればそちらを使いたい。だから、ホームセンターなどで見かけても「単一が使えないからなぁ」と敬遠していた。  少し前、アンプのメンテナンスのために秋月電子通商からコンデンサ類を通販でまとめ買いした。その時、たまたまデジタル温度計が税込み200円と安く出ていたので、序でに購入してあったのを思い出した。  早速温度計を紙箱から取り出したら「コロンっ」と金属片が出て来るではないか。「え?基板から出てきた?」直ぐに樹脂製の筐体を分解して基板を取り出した。 この温度計はLR1130ボタン電池1個で動くが、その電池を固定する金具が外れていた。 基板を見ると、銅箔パターンと一緒に剥がれ落ちている。 銅箔パターンが傷んでいるから、恐らくは半田付けする前から既に湿気か何かで腐食していたんだろう。「どうせなら、単一電池ボックスの配線を直接はんだ付けしちゃえ。」  銅箔パターンのレジスト層(緑色の部分)をカッターナイフの刃先で削り取…

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