ローライフレックスとローライコードを撮り比べる
フィルムスキャンの環境が整ったので、ローライフレックス2.8F(テイクレンズはツァイス・プラナー)とローライコード3型(テイクレンズはツァイス・トリオター)で撮り比べたフィルムを用意し、同じ条件でスキャンした。
なお、ローライコード3型は改造済みの状態で撮影している。また、どちらもオーバーホール済み、機械制御式シャッターの精度も自作シャッターテスターにて計測済みでどちらも通常誤差の範囲内、同一ロットのフィルムを使い、シャッター速度・絞り値も同一である。
まずは草木の写り具合を比べる。
肉眼でフィルムを見る限り、描写に違いは殆ど感じられない。ローライコード3型の方が若干明るめに写っているけれど、通常誤差の最少と最大でもこの程度の明るさの違いはある。3群3枚のトリオターに比べてプラナーは4群5枚で2枚多いから、その分暗くなっている可能性もゼロでは無い。
次は、ほぼ逆光の撮り比べだ。
こちらも殆ど差は無いように見える。けれど、よくよく見ると、トリオターは暗部が「ストンッ」と落ちているような感じなのに対し、プラナーはほんの少しだけなだらかな感じ。これもじっくり見比べて見れば、というレベルだ。
最後は順光の建物である。
こちらも見た感じでは殆ど一緒。ただ、電線や看板の文字を見ると微妙ながらも違いが分かる。解像しきれていない感じのトリオターに比べ、プラナーは細部まできっちり表現している。ただ、10倍ルーペで見て分かる程度の差でしかない。
電柱の看板の部分を最高解像度128…