酷暑から逃れて信州へ(その2)
(前回からの続き)
歩き出すとススキが邪魔で見渡せる場所が殆ど無い。隙間を見つけては三脚を立て、ハッセルブラッドをウエストバッグから取り出して撮影する。
植林の手前の白樺は自然に生えたようだ。
所々に木が生えている。
微かな記憶では、以前ここを歩いた時にはススキなんて全く生えていなくて見渡せたと思ったが、現在は背丈とほぼ同じ高さのススキがびっしり。
以前から湿原の乾燥化は言われていたけれど、まさかこんなに草原化しているとは思いもしなかった。(唖然)
100mほど入った所に看板が立っている。
この看板を立てた時は説明文の通りだったんだろうけれど、現在はどうなんだろうねぇ?
# ちゃんとした調査が必要だと思うんだけどな。
以前よりも水の量はかなり減っているようで、かつては川のようになっていた所は幅が狭くなって水も無い。水面が見えるのは、舗装道から600m以上奥に入ってからだ。
家族はお構いなしに先へと歩いて行ってしまい、見えないどころか声も聞こえない。軽い水筒だけのあちらと違って、拙者は15kgほどの撮影機材を背負ってるし、あちこち止まって撮影しているから直ぐに離れてしまう。
両側からススキがせり出しているので、非常に歩き難い。時折涼しい風が吹き抜けるけれど、陽を遮るものが何もないので暑い。1時間近く経って喉がカラカラ。でも、妻は先に行ってしまったので水筒は手元に無い。
ススキを掻き分けて更に200mほど進むと、ようやく池になったような場所が見えてくる。
ここで…