やらかしたーぁ!(その2)

 (その1)でお披露目したローライ35Sの内蔵露出計は正常に動作する事を確認してあるけれど、電源に今は亡きH-D型の水銀電池が必要と言うのが玉に瑕。代替のボタン電池が市販されているけれど、高額で容量も少ない為、使用頻度を考えると躊躇ってしまう。「じゃぁ、電池買わずに、単体の露出計を使えば良いじゃん。」  手持ちの単体露出計は、コニカミノルタFLASH METER VI(画像左)とゴッセンDigisix(画像右)の2つ。 ミノルタはサイズが大きいので、ローラ35Sに使うのならゴッセンの方が良さそう。でも、実際にアクセサリーシューに取り付けてみると、光球(光量を測る白い部分)がレンズ先端と同じ位の位置となり、カメラに対してかなりデカい感じとなる。(汗) ゴッセンの電源はボタン電池CR2032で、コンビニでも百円ショップでも手に入る。けれど、撮影中に電池が無くなってしまうとお手上げになってしまうのが気になる。  ネット上を漁ったら、セレン式露出計が英国のカメラ商から安く売りに出されていたので「おぉ、これなら」と思い、日本へ送って貰った。1940年代に製造されたゴッセンSixtiである。 電源は前方にあるセレン光電池だから、光さえあれば良い。シューの位置は変えられるようになっているので、取り付けに困る事は無さそうだ。 ローライ35Sに取り付けると、ボディの厚みとほぼ同じなので収まりは良い。  フィルム感度を設定して針の位置にマークが来るようにつまみを調整してから使う。 古いから仕方ない…

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治療不可:テンキー電卓

 2年以上前に電池を交換した電卓・シチズンDU1262Qは、特定のキーだけ動かないという状態になった。 通常は、演算キーを押すと対応する記号が液晶に表示される。例えば、割り算で「 ÷」を押せば液晶に表示が出る。 ところが、掛け算のキーはいくら押しても表示されず、掛け算にもならない。 「ありゃ、接触不良?」と思い、早速分解する。 電池交換の時には気が付かなかったけれど、基板は熱で樹脂を溶かして固定されている。 仕方ないので、樹脂で固定している部分(4カ所の矢印)をカッターナイフで切り取った。 基板の裏側に各ボタンに対応する導電ゴムの列がある。 よく見ると、掛け算に対応する位置にある導電ゴムだけ周囲が少し黄色い。 以前の液漏れで導電ゴムが劣化しているようだ。基板側の接点と導電ゴムの接触する部分全てをNevrDull(ネバーダル:金属磨き)で磨いた。  基板を固定していた樹脂を切り取ってしまったので、まずは樹脂部の大きさを調べる。 手持ちのネジから合いそうなのを4本探し出した。 そのままでは穴が小さいので、ピンバイスで穴を拡げる。 4カ所をネジ止めして基板を固定した。 元通り組み立てれば完成である。  早速使ってみると、まだ掛け算だけできない。 再び分解して色々調べたが、どうやら積層基板の内側の層まで腐食が進んでしまったようで、何をどうやっても掛け算は出来ない。積層基板の分解は出来ないので、これ以上はお手上げ。残念ながら「治療不可!」となってしまった。…

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やらかしたーぁ!(その1)

 半年近く前に「機材整理完了!」と声高に宣言したのも束の間、またフィルムカメラを増やしてしまった。(滝汗)ドイツのカメラ商から仕入れたRollei35Sである。 「CONTAX S2bがあればRollei35シリーズは要らない」と思って手放したのだけれど、その後「こういう時にRollei35のような小さいカメラがあれば...」と思う事が何度もあり、また買ってしまった。(笑)  国内で買うとかなり高額な機種だけど、海外だと案外安い。しかも、この個体は落下させて出来たと思われる凹みが角にあり、 塗装前の脱脂が足りなかったのか、塗装面に斑点状の浮きが出ている。 撮影には関係無い部分ばかりだが、見た目が良くない為か通常よりもかなり安く、しかも1年間の保証付き。肝心要のレンズも奇麗だ。 更に、日本への送料を含めても、国内よりも遥かに安かったので買ってしまった。  さて、タイトルに「(その1)」とあるからには、当然その続きも存在する、という事に...。 (続く)

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プライヤーを新調

 作業で何かと使う機会の多いプライヤーは、合わせ目のネジが直ぐ緩むようになってきた。 「だったらネジ止め剤を塗って固定すりゃ良いじゃん」と、更にしつこく使っていたのだけれど、今度は平らな物を掴んだ後に歪んだ跡が残るようになった。「何故だろう?」と口先を見ると、擦り減ったのか、一直線ではなく歪んでいる。 左右の隙間も違うので、全体的に歪んでいるようだ。  このプライヤーは高校の時に買った物。  当時の我が家には一寸幅の広い電工ペンチしか無かった。通学用自転車の荷台が緩んでガタガタするようになり、緩んだナットを締め込もうとしたがペンチではフレームやステーなどあちこちに閊えてしまい、ナットの位置まで入らない。そこで、通学経路から少し外れた位置にあった(今は亡き)名鉄ホームセンターで、学校帰りに寄って買い求めた。  以来40年間、ずーっと拙者の工具箱に居続けて酷使してきた。近年まともな工具セットを購入した為、出番はだいぶ減ったけれど、自分が使う部屋の中で作業する際には必ず使っていた。「散々使ったんだし、そろそろご引退願おう。お疲れ様までした。」  でっ、次なるプライヤー(画像下)を工具商ストレートで調達してきた。 少し大きめだけれど、サイズ的にはちょうど良い感じ。新品だから口も歪んでおらず、動きも軽やか。古い方は摩擦が多いのか、それとも締め込んで緩み止めを塗ったからなのか、動きが少々渋い。「新品ってこんなに軽やかなんだぁ」と一寸驚いた。(笑)  手持ちの工具で、今回引退させるプ…

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痛---っ!

 自宅の庭は、狭いのに木が多く植えられていて剪定が面倒だが、放置する訳には行かないので時々手入れしている。  サツキは花が終わった後の6月に剪定する積りだったのだけれど、雨ばかりで結局できなかった。  15日、久し振りに晴れたので「晴れているうちに」と苅込鋏で小振りなツゲをザクザク刈っていた。もう少しで終わりという段になって、突然アシナガバチが沢山飛び出してきた。地面に近い位置にハチの巣があった(画像矢印の位置)のだが、枝に囲まれて見えなかったのである。 「あっ、蜂!」と思った瞬間、右脹脛と左脇腹を刺された。「痛ーーーっ!」と声を上げた頃には既にハチは逃げた後。 # トホホ...。 刺された所を押すと痛いだけでそれ以外は全く問題無かったけれど、小学生の時に一度ハチに刺されているし、家族が心配するので、自宅近くの掛かり付けの医院へ行った。  中国武漢ウィルス(コロナウィルス)のせいか、いつもは患者で溢れ返っている待合室は無人。診察室から複数の人声がするので、既に診察を受けている人がいるらしい。5分ほど待ったら老齢の夫人が診察室から出てきた。そして、直ぐに名前を呼ばれたので診察室に入る。  医師から刺された時間と場所、そして現在気分が悪くなっていないかを聞かれる。刺された個所を見せた後、血圧を測定。「うん、正常の範囲内だから大丈夫ですね。痛みが引くと痒くなってくると思いますから、塗り薬を出します。水ぶくれになったりしても、潰さないようにして下さい。念の為に、痛みが治まらず酷い時に飲む…

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