再び目覚まし時計の修理

 だいぶ前に修理した目覚まし時計はその後も正常に動いてて、いつも寝床の隣に置いて使っている。 ところが、先日朝起きた時に何気なく見たら「ゲッ、液漏れしてるやん!」(滝汗)この画像を見て気が付いたのだけれど、LEDライトを数多く出しているGENTOSが販売した時計で、型番はFT-175というらしい。 慌てて電池室の蓋を開ける。液漏れしてからだいぶ時間が経っているらしく、漏れた液が乾燥して結晶し白くなっている。 電池を取り出すと、右側の電池が液漏れしていた。 電池室も結晶で白くなっている。 漏れた液は内部にも浸入していた。電極に繋がる端子がアルカリ性の液体に浸食されて、青緑色の結晶が付着している。 電池室の端子に付着した結晶をピンセットで削り取り、更にNevrDull(ネバーダル:金属磨き)で磨いたけれど、電池を入れても通電しない。  「何でぇ?」と思ったが、よく見ると表面のメッキが剥がれて荒れた表面が剥き出しになっている。電池を指でクルクル回すと通電する場合もあるから全く電気が流れないという訳ではないが、接点としては何とも心許ない状態である。一寸した衝撃、例えば布団の端が当たった程度であっても、接触が悪くなって電気が流れなくなる事も十分考えられる。「うーん...どうせなら、単一仕様にしちゃおう!」  電池ボックスの配線を通す穴を開ける。 電池ボックスの配線をハンダ付けしようとしたら、端子から配線が外れてしまった。 電池から漏れた液は端子のメッキの内側に染み込んでメッキ層を剥がして…

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ヤマハSuperJam SJ-800のレストア(その3:なんとか完成)

(前回からの続き)  ピックアップ切替スイッチは、ネットを漁って安いのを手に入れた。 生産地不明なのが不安だが、まーぁ何とかなるでしょ。(汗)比べてみると、サイズも構造もほぼ同じだ。 オリジナルのスイッチは、軸が抜けてしまった。軸を固定する細い金具が折れている。 なるほど、こんな状態ならグラグラする訳だ。  新しいスイッチに配線してハンダ付けする。 「さぁ、これで音が出るようになるな」と思ったのも束の間、スイッチをボディに固定しようとして少し動かしたら「ピキッ」という嫌な音が。「えっ、何ですのん?」スイッチを見ると...ギャーッ、端子が折れてる!ではないか。 「新品なのに折れるって何だよーっ!」と怒鳴りたいところだが、部品を怒鳴ったところで解決する訳では無い。(滝汗)  よく見ると、端子も含めた金属部の厚さが余りに薄くて、修理したくても難しい。「うーん...(--;)...(..;)...元のスイッチの方が造りが良くてしっかりしてるから、そっちを直すか。」ネジ止め材を削り落としてオリジナルのスイッチを分解する。 スイッチのボディを見ると、折れた固定金具の残骸が残っている。 まずはこれを外さなければならない。この穴は手持ちの精密ドライバーでも入らない大きさだし、かなり細いラジオペンチでも太過ぎて入らない。  散々考えて「細ネジだったら入るかも?」と思い付き、部品箱を漁って穴と同じようなネジを出してきた。 折れた部品にネジを当てて慎重に叩き出したら、何とか外せた。 問題は…

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LCDディスプレイの固定

 HP製のデスクトップPCをメインで使っているが、以前から「せめて二画面あればなー」と思っていた。  仕事の都合上、複数のウィンドウを表示しっ放しなので、サイズの大きなディスプレイでも一画面だと表示し切れない。だからといってウィンドウのサイズを小さくすると見辛くなるし、ウィンドウの数が多くなってくると操作を間違って別のウィンドウを出しちゃったりして使い辛くなってくる。  以前はノートPCだったから、チップセットの能力の問題とかもあって複数画面にするのは難しかった。でも、今はデスクトップPCでグラフィックカードも積んでいるので、画面を増設しても全く問題無い。しかし、LCD(液晶)ディスプレイは中古でも結構なお値段なので、ずーっと手を出せずにいた。  ところが、先日子供が中古PCを仕入れてきて部屋の模様替えをした後「使わなくなったけど、使う?」とLCDディスプレイを持ってきた。「おぉ、これぞ神の救いじゃ!」 # 大袈裟な。(^^;) 早速接続して二画面に。 このディスプレイは子供がかなり前にリサイクルショップから三百円ほどで買ってきたシャープのLL-173G-Wという機種だ。発売は2005年4月、17インチのスクエア型で、解像度は1280x1024dot。10年以上前の物だけに画面全体の色がやや黄色いけれど、動作は正常だ。  入手当時からスタンドは無かったそうで、ホームセンターで売られている木材で作った台の上に載せられている。 台には固定されておらず、立てかけてあるだけだ。 しば…

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ジュリエッタのオイル交換

 先日SLK200をオイル交換したけれど、今度はアルファロメオ・ジュリエッタがオイル交換の時期を迎えたので、再びロッソコルサ(伊那市)へ向かう。  16日朝5時、スマホのアラームで目を覚ます。身支度を整え朝食を軽く済ませてジュリエッタに乗り込む。空は曇っているが、幸い雨や雪は降っていない。気温はマイナス1度。 自宅近くのスタンドで給油し、10分ほど走ったら気温は更に下がる。 土曜の早朝だからなのか、県道183・県道64は車が殆ど居ないが、国道41に入ると大型トラックが目立つ。日本の物流はこういう車両に支えられてる事を改めて実感する。  県道349・県道84はガラガラ、国道21も同じ。国道から逸れてゴルフ場の合間を抜ける道を進み、再び国道21に戻るが、やはり交通量はほぼゼロだ。国道19との交差点周辺は多少車が居たけれど、交差点を過ぎると走ってるのは拙者のジュリエッタのみとなる。県道69から県道66へと進むが、トイレに行きたくなったので道の駅・土岐美濃焼街道どんぶり会館に寄る。駐車スペースには車が数台居るだけだ。雲が厚いので、まだ暗い。 車内は暖房しているから、車の外に出ると寒い。用を済ませたら直ぐに走り出す。  雨は降っていないものの、路面は濡れている。気温が低いので慎重に進む。県道33に入ると所々路面が乾いているので、いつものペースに戻して走る。相変わらず道路は貸し切り状態だ。しばらく走ると前方を走る数台の塊に追いつき、そのまま追走する。  国道363に入ると突然巡航速度が3…

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ヤマハSuperJam SJ-800のレストア(その2:全体をクリーニング)

(前回からの続き)  触る度にネトネトするのは敵わんので、まずはボディ表面の汚れを取る。セスキ炭酸ソーダ溶液に浸したペーパータオルで拭いたら、こんなに茶色くなった。 拭く前(画像右側)は、拭いた後(画像左側)と比べて光の反射が無くて艶消しになっているのがはっきりと分かる。  ネジ止めされているブリッジを外す。 シンクロナイズドトレモロのブリッジとほぼ同じ形状だけど、シンクロナイズドの方は上の平らなブリッジ部分と下の弦を通す部分がネジで固定されるのに対して、このブリッジはコストを掛けた削り出しになっている。  サドルも外してワイヤーブラシで磨いたらそこそこ奇麗になったけれど(画像左側)、錆で荒れたメッキ面に凹凸が残ってしまうのは仕方がない。  ペグも全て外して同じように磨く。  ピックガードを外したら、下にも埃が入り込んでいた。 「よくもまぁここまで汚れてるなぁ」と一寸感心してしまった。(汗)  確認の為にフロントピックアップを外す。 タップの配線も含めて全てシールド線が使われている。しかも、被覆の色を変えてあるとは芸が細かい。リアピックアップも同様だ。  ボディ全体を液体コンパウンドで磨く為、ネックを外す。 ネックポケットに手書きで「SJ800」と書かれている。  ネックには、わざわざインサートナットが2本埋め込んであった。 ネック全体を拭き取ったら、フレットを1本ずつ磨く。 他のフレットが錆びに覆われている為、磨いた1本がやたらと輝いているように見える。21本全…

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