秋の信州(その2)

(前回からの続き)  踊場湿原を歩き出すが、細い歩道は霜柱が溶けたらしくてベタベタのヌタヌタで、気を抜くを足を滑らせてしまいそう。慎重にベタ足で進むと、シューズの裏側にねっとりとした泥がタップリくっ付いてしまって歩き難い。大きな石を見つける度に靴底を擦り付けて泥を削り落とす。  背の高いススキが邪魔で、撮影ポイントを見つけるのが難しい。ここに通い出した平成初期にはススキなんて全く見かけなかったのだが、徐々に乾燥化が進んでいるようだ。ススキの合間を探しながら撮影する。 デジ一眼のみの子供はどんどん先へと進んで行ったけれど、フィルムカメラ3種とデジカメでワンカットずつ撮影していたのでなかなか先に進まない。 陽はどんどん傾いていくので段々焦ってきて、途中からデジカメでは殆ど撮影せずフィルムカメラのみになっていった。  道路から一番奥にある木製の橋の前まで来たら、川に水が無い。 「ありゃーぁ、冬になると枯れちゃうんだねぇ。知らなかったよ」なんて思いながら橋を渡ろうとした時に携帯が鳴った。  子供から「そのまま進むと、道路へ降りる歩道はヌルヌルでまともに歩けなくて危ないから、来た道を戻る方が良い。(歩道脇に設置されている)ロープを掴んで何とか道まで降りられたけれど、何度も転びそうになった」と。子供は底が凸凹になっている登山靴だが、拙者は底面に細い線は入ってるけれどツルンとしたバイクシューズ。小高い丘まで上ったら引き返す事にして、とりあえず丘迄進む。  陽の傾きは更に進んで周囲が暗…

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秋の信州(その1)

 先月の撮影会の帰りにヒュッテ・カルペデイムに泊まる積りだったけれど、色々あって実現できなかったので、改めて出掛ける事に。買い置きしてあった珈琲豆も数か月前に無くなっていたので、「じゃぁ、まず軽井沢に行って豆を仕入れた序でにお茶してから霧ヶ峰に行こう。」360モデナで子供と二人で行く事にした。  20日朝、360モデナに荷物を詰め込んでエンジンを掛けたら...ゲゲゲ!「SLOW DOWN」の表示が出るではないか。「またかよ...先月に土岐まで往復した時には何も起きなかったのになー」とぼやいてて「(。´・ω・)ん?ひょっとして気温が低いからエラーが出る?!」  そのままアイドリング状態で5分ほど待っても表示は消えない。「こりゃぁ駄目か。」仕方なくSLK200に荷物を載せ替え、9時少し前に出発する。  県道183に出ると、交通量はやや多い。少し前に緊急事態宣言が解除されたし、土曜で晴れたからだろう。渋滞気味の犬山市中心部を抜けて県道64・県道461・県道49と進むが、こちらも交通量が多い。  小牧東ICから中央道に入ると、今までの自粛から一気に発散に向かっているような感じなのか、交通量が非常に多い。追越車線でもせいぜい85km/h程しか出せない。こんな状態では無理して遅い車を抜いても意味が無いので、そのまま走る。多治見ICを過ぎると更に交通量が増えるが、土岐JCTで少し減った。  相変わらず巡航速度の遅い状態の中を進むと、見えてきた電光表示板に「中津川―園原 工事渋滞 6km20分」…

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デジカメ変更

 メモ用のデジカメとして、中古で手に入れたソニーのサイバーショットDSC-HX90Vを使っている。 使い始めて2年弱、今まで調子良く使ってきた。が、9月中旬に突然シャッターボタンを押しても撮影できなくなった。具体的には、シャッターボタンを半押ししてピント合わせまでは普通にできるのだけれど、そこから更にシャッターボタンをを押し込んで撮影しようとしてもできないのである。  その動きから「シャッターボタンを深く押し込んだ時の接点がおかしい」と推測できるけれど、チップ部品だらけであろう製品を分解する気にはなれない。「うーん、どうしたもんだろう?」と思いながら見回していて「お?シャッターボタンの裏側って電池?」電池を抜いて中を覗いてみた。 よく見ると、接点の横などに隙間があるようだ。「ここから埃が入って接点の接触が悪くなってる?」  試しにレンズ掃除用のブロアーで10回ほど空気を吹き掛けてから電池を入れて動かすと「おぉ、動いた!」  その後しばらく何も無かったからすっかり忘れていたが、今月に入って2回立て続けに同じ現象が起きた。  起きる度にブロアーで吹き掛ければ同じように戻った。だから大した事は無かったけれど、これが撮影会など出先で起きると非常に厄介だ。撮影したい時に撮影できないのは非常にストレスが溜まる。「こんなんじゃかなわんなー」と思い、次なる候補のデジカメを色々調べた。  しかし、今はスマホ(スマートフォン)での御手軽撮影が主流、コンデジ(コンパクトデジタルカメラ)で撮影する人…

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TLR200のリア・サスペンション交換

 白いTLR200のリア・サスペンションを交換で走行中の感触が大幅に良くなったので、赤いTLR200も交換する事に。  実は一年近く前にオークションに出ていたYSS製を入手してあったのだけれど、「そのうちに交換するか」なんて考えていたら時間だけが経ってしまっていたのである。(汗)ちなみに、YSSのサスペンションには保証書・ステッカー・調整工具などが付いていた。  車体からサスペンションを外して比べてみる。 左が古い方、右が新しい方である。見た目では大した差はない。  しかし、両手で押し込んでみると、古い方は力を緩めた時に戻る力がそのまま手に伝わるのに対し、新しい方は戻る時に若干タイミングが遅くなるような印象がある。古い方はダンパー部が劣化しているんだろうね。  左側を外したら、上側の受けの部分の表面が荒れていた。 細かい砂等が入り込んだみたいだ。パーツクリーナ―で洗い流してから薄くグリースを塗っておく。  下側の受けの部分は、部分的に強く当たったような痕がある。 触ってみると、表面の塗装が剥げた程度だったので、グリスを薄く塗る程度に留めた。そして、サスペンションを組み込んで完成である。 一寸走ってみると、今まで路面のゴツゴツした感じがそのまま伝わっていたのが、ゴツゴツの角が取れて滑らかになった。短距離だとあまり恩恵は無いかも知れないけれど、長距離ツーリングなどでは疲労の度合いがかなり軽減されるのでは?と思う。  交換作業は10分程度だけれど、乗り心地は大幅に良くなった。…

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TLR200のCDI交換

 前回の時に発覚したエンジンがかからない問題の為、動作確認済みの中古CDIを仕入れた。 念の為、サービスマニュアル上の測定値とどれ位違うのかを調べた。サービスマニュアルでは特定メーカのアナログ・テスターでの測定を前提にしている。でも、生憎アナログのテスターを持ってないので、三和のデジタルテスターCD772で測定する。以下の表は測定値で、単位は全てΩである。 +\-緑黒/赤青/黄黒黒/白 緑ー8.2M11k∞31.8M 黒/赤33M↑ー∞∞8.2M 青/黄11k8.2Mー∞31.7M 黒∞∞∞ー∞ 黒/白∞∞∞∞ー アナロ・グテスターは抵抗測定の時に極性が逆になるので、デジタルテスターで測定する時もその極性と同じになるようにした。値の「↑」は、テスターを当てている間は抵抗値が少しずつ上昇し続ける状態を示している。  デジタルテスターは測定時にダイオードの閾値電圧を越えないように0.4V位の電圧で測定する機種が殆どだから、アナログ・テスターとは大きく値が違っても不思議ではない。しかし、今回は大幅に値が違うのはほんの一部だけだった。「まぁ、測定してこの値だったら大丈夫かなぁ?」という程度の安心感しか得られていないけれど、「車載状態でアイドリング中は安定していた」というから、動作としては問題無い筈。  CDIはフレームの中に入っているので、タンクを外して作業開始。 # なんだかタンクばかり外しているような気がする...。 キャブレターは新しいから妙に綺麗だ。キャ…

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