RADOクォーツのベルト交換

 半年ほど前に中古で手に入れて時々使っているクォーツ時計RADO(ラドー)「BALVOA V」は、革ベルトが付いている。 夏の間使う回数が多かったせいか、革ベルトの裏側が傷んでいる。 時計を外した時、剥がれた薄皮のような物が腕に付いている事が多くなってきたので、交換する事に。  いつものようにネット上で探して取り寄せた。 ステンレスの薄いメッシュタイプである。 色はあえて艶有りの黒を選んだ。Black'n'Gold(ブラックンゴールド:黒と金の組み合わせ)が大好きなのである。  早速ベルトを入れ替える。まず、新しいベルトに付属してきたバネ棒外しで古いベルトを外す。 次に新しいベルトを取り付ければOKだ。腕に付けてみると良い感じ。 これで良し。目出度しメデタシ、である。  拙者はトノー型で全体に縦縞の入ったデザインの時計が好きだ。だから、ラドーも実用よりもコレクション目的という感じで手に入れた。  以前も同じデザインの物(画像右側)を持っていて、淡いゴールド(シャンパンゴールドより色が少し薄い)の色合いが特に気に入っていた。 結構頻繁に使っていたのだけれど、その後突然動かなくなってしまい、修理すると買った額以上に費用が掛かると分かり、泣く泣く手放した。気に入っていただけにとても残念で、その後も気が向いたら何となくネット上で探したりしていた。  現在、ラドーは三本ある。どれも昭和時代の時計である。 左二つはRoyal Eleganceの自動巻きである。左は1年以上…

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Manfrotto405ギアヘッドの修理(その2)

(前回からの続き)  届いた新しいパン棒の分解に取り掛かる。 とにかくマイナスネジが固い。 1時間かけて作業しても、せいぜいネジ山一つ分を回せるかどうかという感じで、なかなか作業が進まなない。散々時間をかけてスッタモンダした挙句、一ヶ月ほど掛かってようやく分解できた。 やっと外れたネジ山を見ると、金属粉の混じったグリスのような物が付いている。 作業用ペーパータオルで拭ってみたら、どうやら真鍮の粉が混じっているようだった。 マイナスネジの受け側を見ると、確かに材質は真鍮製らしい。 ネジ穴をよく見ると、何だか変な形をしている。 普通なら、ネジ山は尖っていて、このような平面の部分は無い筈。何故かは判らないが、意図的にこのような形状にしているらしい。  ネジ側をよく見ると、丸く凹んだ部分がある。 「何でこんな形状に???」散々考えているうちに「あ、ひょっとして取っ手の部分のイモネジがこの凹みに収まるような設計になってるん?」と気が付いた。もし国内メーカが設計したら、多分イモネジの当たる部分をフラットな形状にするだろうけど、イタリアのメーカは考え方が違うねー。  分解出来たら、今度は組み立てる。ウォームギアとの噛み合いを固定するバネを突っ込む穴が、外周近くに開けられている。 バネを差し込む。 バネの動きをパン棒に伝える樹脂部品をはめる。 パン棒は軽く組み立てておく。 ここから先の作業は、youtube上にあった405の組み立て動画を参考にして作業する。  パン棒をねじ…

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Manfrotto405ギアヘッドの修理(その1:カーッと熱いっ!)

 子供の使っている三脚は中古で仕入れた為か、雲台は「(構図を決めて)パン棒を締め込むと微妙にズレて使い難い」と言う。拙者も同様に随分と苦労したので、その不満はよく分かる。そこで、少し前の話になるのだけれど、マンフロットのギア雲台405を中古で安く仕入れた。ギア式なら微調整は簡単だ。 勿論安いのには理由があって、「特定の位置になると動きが重い」のだ。特に、上下に動かすノブは全体的にかなり固くて、手で動かすのが一寸嫌になるほどである。  幸い、マンフロットは部品単位で発注できるので「なーに、何とか直せるでしょ。まずは分解してみよう」と軽い気持ちで作業を始めた。 # 実は、これが大きな間違いだったんだけど(^^;)...(--;)...(/_;)。  三か所あるシールそれぞれの下に六角ネジが隠れている。 アーレンキー(六角レンチ)でネジを外すと、アルミ合金製らしきウォームホイール(斜歯歯車)を外せる。六角レンチ(または六角棒スパナ)を何故「アーレンキー」と呼ぶのかと思ったら、米国工具メーカ「Allen Manufacturing Company」が発明したから、らしい。 外したウォームホイールとかみ合うウォーム(ネジ歯車)側はグリスの色が灰色になっている。 削られた合金の粉がグリスに混ざったらしい。  ウォームホイールは、ウォームとは接触しない部分はまぁまぁ綺麗だが、 接触する部分は、やはり灰色になったグリスがベットリと付いている。 パン棒の部分は、合成ゴムカバーの下にイモネジが…

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スーパーシェルパのフロントブレーキスイッチ修理

 前回の作業でフロントブレーキのスイッチが動作していないのが分かったので、パーツリストを見てカワサキのパーツ簡易見積もりサイトで確認したら、部品は現行品(27010-0025(I/X)スイツチ,ブレーキ)で入手可能だ。お値段は1千5百円と一寸。  新品を購入しても良いのだけれど、取り寄せになって時間がかかるだろうから「まずは直してみるとするか。」  ハンドル右側を下から見上げると、ブレーキスイッチ(矢印の黒い部品)が見える。 プラスのネジ一本で固定されているだけなので外すのは簡単だけど、随分と錆びている。 真鍮ブラシで錆をできる限り取り去っておいた。  配線が2か所あるので、これを取り外せばスイッチ単体で外せる。 外した部品は小さい。 このスイッチは、ブレーキレバーを触らない状態だと常時スイッチが押された状態となる。テスターで測ってみると、勿論抵抗は無限大である。 スイッチを押さない状態で接点がONになるのだけれど、抵抗値がかなり大きい。 これではスイッチ部分での電圧降下が大き過ぎて、ブレーキランプが点かなくてもおかしくない。  ネジ類が見当たらないので非分解構造みたいだけれど、あえて分解してみる。まず、樹脂カバーの隙間にペーパーナイフをやや強引に押し込む。 慎重にペーパーナイフで抉って、何とか分解できた。 3か所の樹脂の突起を溶かして接着してあったみたいだ。接点を見ると、汚れで真っ黒。 内部部品は嵌め込まれているだけなので、簡単に取り出せる。 接点をNevrDul…

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スーパーシェルパにシガーソケットを

 スーパーシェルパはキックが付いているけれど、右側のステップと干渉してしまい、エンジンが温まってる時でないとキックスタートできない。だから、基本はセルスタートとなる。  前回、仮でシガーソケットを配線しておいたけれど、いつまでも左サイドカバーを外したままでは走る事すらできないので、きちんと配線し直す事に。  両側のサイドカバーを外すと、シートを固定するボルトが左右にあるのでそれを外す。 タンクから出ているオーバーフローパイプを外し、タンクを固定しているボルト2本を外す。  次に、ガソリンコックに繋がる燃料パイプを外し、中に入っているガソリンが漏れないようにキャップをする。 これでタンクを外せる。 仮配線を外し、シガーソケットをハンドル側に固定する。 配線が外にはみ出さないよう、ヘッドライト裏側を通してフレーム近くのところを這わせる。 走行中の振動で断線しないよう、メインハーネスに沿ってタイラップで止める。 バッテリー近くまでフレーム内側に配線を通す。 バッテリーのプラス側はショート防止の為に赤いキャップを被せてあるので、そのキャップの中へ配線を通してバッテリーに接続する。デサルフェーターも付け直す。 デサルフェーターの置き場がないので、エアクリーナー吸気口の横にあるスペースに押し込んだ。 後は元通りに戻せば、作業は完了である。 今回使った工具は、8mmと10mmのソケット、プラスのドライバー、タイラップとニッパー代わりのラジオペンチ。 作業としてはかなり簡単な部類に…

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