ギターが増えた

 先日、自宅にちょっと大きな荷物が届いた。 梱包を解くとソフトケースが出て来る。 入っていたのは、1980年はに発売されたアリアプロ2のエレキギターRS-X70である。 構造はスルーネックになっていて、当時は高価格帯に位置していた。 店頭では現在でも結構な高額で販売されているが、この個体は「音が出ない」と理由で安価に売られていた。だから、何とか入手できたのである。  上位機種のRS-X80はピックアップがディマジオのデュアルサウンドが使われているが、このRS-X70にはオリジナル・ピックアップの「NEW EXTRA3」が使われている。 米アレンビック社のギターに触発されて作られたモデルと言われているだけあって、ツマミやスイッチが沢山付いている。 上位機種RS-X80だと、3個並ぶトグルスイッチの一番下が他の二つと同じシルバーになっている。  ヘッドはアリアプロ2のオリジナル形状だ。 このデザインは現アトランシア代表・林信秋氏が生み出した物。「フェンダーやギブソンのコピーでない、日本オリジナルを作る」という意気込みが感じられる素晴らしいデザインだと思う。  ヘッド部に書かれている部分を拡大すると、アリアプロ2のオリジナルへの拘りが見えてくる。 ちなみに、この機種より前のモデルには林信秋氏を表す「H.Noble」の文字が入っていた。  ボディ裏側には蓋が2か所あり、大きい方は回路が、小さい方には9V電池二つが入る。 40年ほど前の物だけあって、新品時はゴールドだったのが錆…

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ジュリエッタのエアコン修理(その1)

 先日、気温が35度を超える中を必要に迫られてジュリエッタで出掛けた。気温が気温なので、当然エアコンを使う。  市内数か所を回って用件を済ませた帰り道、エアコンを付けたが「あれ?全然冷えないじゃん。(汗)」10分経っても一向に冷える気配がない。「よりによって、こんな暑い日にエアコンが動かないなんて。」仕方ないので、窓を開けて熱風を受けながら自宅に戻った。  翌日夕方、再び市内へ出る用件があり、ジュリエッタに乗り込んで恐る恐るエアコンを使ってみた。すると、「ありゃ?冷えるじゃん。」ただ、冷え方はいつもと違ってかなり弱い。  数日後、再びジュリエッタに乗った時にエアコンを使ってみると、一応効くんだが、何とも頼りない感じ。やはりいつもより冷えるのに時間がかかる。「こりゃ、修理しなきゃダメか。」ロッソコルサ(伊那市)に持ち込む事に。  23日、朝6時に自宅を出発。近くのスタンドで給油してから県道183を進む。朝早いのに気温は30度近くある。交通量は少なくてスイスイと進む。犬山市街を通り抜け県道461に入ると交通量が徐々に増えるが、小牧東ICへと曲がって行く車が多く、ICを過ぎたら交通量はぐっと減った。  国道19に出ると流石に交通量は多いが、朝早い時間なのでトラック等の業務用車両が多くて全体の流れはゆっくりしている。多治見市内に入ると頻繁に交差点で止められてしまい、時間がかかる割には進まない。  土岐市街を抜けると交通量が減り、信号の数もやや少なくなる。恵那や中津川などの市街地に入ると…

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バッグ修理完了

 普段から手にカバンを持つのが好きではないのと、昔はバイクでの移動が殆どだった為、専らウエストバッグを愛用している。  大きさによって三つを使い分けているのだけれど、一番大きくて使用頻度が最も高いのが中古で仕入れたCoach(コーチ)のボディバッグである。 本来はボディバッグなのだけれど、ベルトを最短にしてウエストバッグとして使っている。  一般的なサイズのバイク用ウエストバッグだと、スマホを入れると三つ折り財布すら入らなくなってしまう。折畳み式携帯電話なら小さいから問題無かったが、スマホは画面の大型化で案外嵩張るのだ。  その点、Coachのボディバッグは大きめで、スマホ・三つ折り財布・コンパクトデジカメ・ティッシュ・エコバッグを入れてもまだ少し余裕がある。色々入るから、これを使う事がとても多い。  使い始めて3年ほどしたら、ベルトを支える革の内側が剥げて来た。 外側は問題無い。 内側だけ合成皮革を使ってあるらしい。  このままでも強度的には問題無いのだけれど、剥がれた小さなヒラヒラした物が服などに付いてしまう。「これは一寸不味いなぁ。直せるものなら直したい」と思っていた。  6月上旬、たまたまプレミアムアウトレット土岐へ出掛ける機会があったので、序でにCoachのお店で聞いてみたら「二ヶ月ほどお時間を頂ければ修理出来ます」と。ただ、費用が「4万7千円弱かかります。」  その金額なら新品が買える。けれど、拙者が欲しいと思うような同じようなサイズのレザーのウエストバッグ…

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Rolandの音源モジュールXV-5080のメンテナンス(その1:下調べ)

 子供からローランドのPCM音源モジュールXV-5080のメンテナンスを頼まれた。 2000年頃に発売された製品でシーケンサーは入っていないが、最大発声数128・マルチティンバー最大32パートという仕様は、当時としては飛び抜けた存在だったようだ。  問題は、Valueツマミの動作がおかしいのと、出て来る音の高音域の抜けが少々悪いという2点。とりあえず、中身を確認する。  天板はネジ留めなので、ネジを外せば簡単に外れる。 画像左側の茶色い基板はスイッチング電源、右側はオプションのエクスパンションボードを載せる基板だ。2枚取り付けられているけれど、「BASS&DRUMS」と書かれているボード「SR-JV80」は製造元ローランドから使用中止依頼が出ている。使い続けるのなら、電解コンデンサ交換が必須、だね。  エクスパンション用の基板を外すと、その下にメイン基板がある。 回路図が無いので断言はできないが、電解コンデンサの並び方を見ると、左側7割がデジタル回路、残りの右側3割がアナログ回路のようだ。  特に、アナログ回路側の電解コンデンサにはオーディオ用高級ラインのELNA・Silmicが部分的に使われていて、音質に配慮した部品選定になっている。 念の為に、基板上の部品を確認する。まず、数多く使われているのがJRCのオペアンプ5532Dだ。 デジタル回路とアナログ回路の境に、見慣れないICが並んでいる。 調べたら、旭化成の24BitΔΣDAコンバーターAK4324VFだった。  デ…

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KORG M1Rの不具合(その2:完了)

(前回からの続き)  M5216Lは市場在庫がまだあるみたいで、比較的簡単に入手できた。 必要なのは一つだけだが、ばら売りしている業者は価格がやや高いので、オークションで入手した。  早速M1Rを分解する。 分解と言っても、天板を外すだけ。交換するM5216Lが載っているのは、オーディオ出力に直接繋がっているこの基板一枚しかない。 ハンダを緩めて古い方を外し、新しい方をそのまま取り付ければOKである。  外した方(画像下)と入手した物(画像上)を比べると、入手した物の方が製造ロット番号が古い。 元通り組み立てて、早速子供に使って貰った。  すると「左右の音量差は無くなった」と。ところが、「出力ボリュームの動きがおかしくて、真ん中まで回すと音量が最大になるような感じ」と言う。  今回ボリュームポットは触っていないので、どうしてそのような動作になったのかは不明。でも、子供曰く「卓(ミキサー兼レコーダー)の方で音量を調節すれば良いから問題無い」んだと。  一瞬焦ったけれど(笑)、とりあえず普通に(?)使えるようになった。目出度しメデタシ、である。 (完)

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