ナイトランプを分解

 久し振りにクローゼットの中を整理していたら、こんなものが出て来た。
glamorous電灯SR-G
NEC在籍時に何周年記念とかで全社員に配られたナイトランプだ。本当は電球に被せる白くて丸いガラスの部分が有った筈だけど、箱の中には入っておらず行方不明。ひょっとしたら、既に割れたか何かで捨ててしまったのかも知れない。
電灯の定格表示
このランプにスイッチは無く、細長い金属アームの部分を触れるとスイッチの役目をする構造になっている。いわゆる「タッチスイッチ」で、触る度に「ビッ」と小さなブザー音が鳴り、点灯・ナイトランプ点灯・消灯となり、ナイトランプ時には青・黄・赤と色が徐々に変化する。
 試しに電源に繋いで操作してみたら、電灯は付くけれど、ナイトランプは三色全てが点灯しっ放し、しかも小さなブザー音の「ビー」という音も鳴りっ放しになってしまう。ナイトランプを制御する回路が駄目になっているらしい。こんな状態では今後使う事は無さそうなので、分解してみた。
電灯の底面
ネジ止めされている底面を外すと基板が一枚入っていた。
電灯の内部基板
基板を固定しているネジを取り外すと、ナイトランプ部はナツメ球が使われている事が判る。
電灯の基板表面
基板上には見た事の無い型番のICのようなものが載っている。
正体不明なDIPパッケージ部品
デジタルテスタで各ピン間の抵抗を測ってみたけど全て「無限大」なので、抵抗アレイでもない。
 トランジスタのようなパッケージは、ナツメ球のフェードイン・フェードアウトを制御するサイリスタらしい。
トランジスタと似た形状のサイリスタ
20年ほど前のものなので、チップ部品は使われていない。
電灯の基板
基板から部品を取り外したら、結構な数になった。
基板から取り外した部品
電解コンデンサは2つとも容量抜けを起していたので再利用は不可能、正体不明のICらしき物も使い方が判らないので再利用できないが、それ以外は全てがまだ使える。
 驚いたのは、電球ソケット。
陶磁器製の電球ソケット
40Wまでという制限を表示するシールがあるとは言え、まさか電力を使う部分の配線をハンダ付けしてあるとは...唖然。[がく~(落胆した顔)]ここをハンダ付けしたのを見たのも、これが初めてだ。

 実は、分解する前に一瞬「直そうか?」とも考えたけれど、このソケットの配線を見て止めた。設計上は大丈夫なのかも知れないけれど、実際に使うには抵抗を感じるのである。(汗)
 分解で得られた部品の中で一番高そうなのはデジタルICのMC14069UBCP(HEXインバータ)だけど、恐らく名古屋・大須で百円もしないだろう。それでも、流用できる部品が増えるのは単純に嬉しい。(笑)

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