先日入手したリッケンバッカー4001のアリア製コピーモデルは経年変化で錆が多いので、バラシていつものNeverDull(ネバーダル)で磨く事に。
まず弦を緩めてブリッジを外す。ボディエンド側のネジを外そうとして、ネジが一本足りない(画像右側)事に気が付いた。
良く見ると、ネジが途中で折れて先端部が木部に残ったままになっていて、折れたのを避けて別のネジ穴が開けてあるが、肝心なネジが無い。前所有者はどういう積りだったんだろう?
オクターブ調整部の下にもネジがあるのでそちらも外すとブリッジが外せるが、使われているネジが2種類ある。
長さは同じだから、製造工程で手元にあったネジを使ったのだろうか?
ブリッジを外すと、ナットとスペーサーが出て来た。
木部の座繰りとブリッジとの隙間を埋めたのだろうか?
オクターブ調整部は、コマがメッキされていないので全体的に粉を噴いたように錆びている。
コマを外すと透明な樹脂製のスペーサーが挟まっていた。これが本家よりやや甘いサウンドになっている原因ではないだろうか?
コマを支える部分は全体的に錆びて傷んでいる。
錆でメッキが浮いている部分もあるが、そのままNeverDull(ネバーダル)で磨くだけに留めた。
コマは2000番のサンドペーパーで水研ぎする。
右側の磨く前の物と比べると綺麗にはなっているが、平面がきちんと出ていない。研ぎ残しの部分は手で角度を変えながら磨き、組み立てる。
ブリッジのベースプレートは細かな傷が目立つが、状態は悪くない。
こちらも磨き上げる。
組み立てる時、足りない木ネジは手持ちの中から同じ長さの物を選んで使った。
ブリッジが一通り済んだら、ピックアップのエスカッションに取り掛かる。リアピックアップの方は錆びが酷い。
フロント側はそんなに傷んでいない。どちらも磨いておく。
ペグも全体的に粉を噴いたような状態になっている(画像左)が、磨いてみるとメッキまでは傷んでいなかった(画像右)。
ちなみに、磨く前のヘッドはいかにも古びている感じだった。
4つ全てを磨いて組み付けると、新品とまでは行かないがそれなりに綺麗になった。
これだけでも、古びた感じはかなり薄れる。
ウトプットジャックも錆びが出始めている。
ネジ4本を外してジャックのナットを外せば、アウトプットジャックプレートが外れる。
プレートを磨いて元通りに取り付ける。
回路の方は特に問題は無さそうだったので、あえて何も触らずに置いた。何故かピックガードのネジが一つ足りないので、手持ちの中から合う物を使った。
自転車でベース弦を買ってきて張り替える。
ギターにはいつもダダリオの弦を使っているので、ベースもダダリオを選んだ。
ピックアップ切替スイッチは黒い塗装が剥げていて見てくれが良くないので、2000番のサンドペーパーで塗装を剥がした。
樹脂の細いヒビの中に入り込んだ黒い塗料は取り切れなかったが、無理して取る必要も無いのでこれで良しとする。
以上の作業を経て完成である。
丸一日掛かったが、その甲斐あって随分と綺麗になった。
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