TL125のウインカースイッチとホーンスイッチのオーバーホール

 安く手に入れたTL125は入手した時からウインカースイッチが重く、ホーンはかなり強くボタンを押しても鳴らない時がある。
 どちらも動かない訳じゃないので「どーせスイッチ周辺の接触不良でしょ。」ハンドル左側のスイッチボックスをバラすことに。
TL125の左スイッチボックス
経年劣化で文字印刷が禿げてしまっているけれど、本当ならこんな感じで文字が入っていた筈。
TL125の左スイッチボックスに文字を入れたと仮定するとこうなる
古いバイクでライトスイッチがあるので、エンジンスタート時にライトの電力消費を気にしなくて済むのは良いけれど、走行時に点灯させるのを忘れないようにしなければならないから、良いとも悪いとも言えないなぁ。

 袋ナット二箇所を緩めて取り外すが、ナットは錆で真っ赤になっている。
袋ナットは錆で真っ赤
ナットを外すと前半分が外れる。
スイッチボックスの前半分を外したところ
後ろ半分は金属の板に覆われている。
スイッチボックスの後ろ半分は金属板に覆われている
この板はネジ三本を緩めれば外れる。
金属板は簡単に外せる
ウインカースイッチの軸はスイッチボックスから出ている部分が錆びている。うっすらと「TURN」の印刷跡が見えている。
ウインカースイッチの軸が錆びて真っ赤
配線を軽く引っ張れば、スイッチボックスから出てくる。
スイッチボックスから引き出す
ウィンカースイッチは樹脂部品の中に金属ボールが入っていて、それが金属部品の穴に嵌まることでクリック感を作り出している。どちらもグリスまみれなので、バラして綺麗にする。
ウィンカースイッチをばらす
スイッチの接点も磨く。
ウインカースイッチの接点も磨く
接点を接続する部品も磨く。
ウインカースイッチの接点接続部品も磨く
内側は磨き難いが、NEVERDULL(ネバーダル:金属磨き)で何とか磨き上げた。
磨いたスイッチの部品
綺麗になったら組み立てる。ここに油分があるとゴミが付着して錆び易いので、あえてグリース類は塗らない。
磨いたらスイッチを組み立てる
土台となる金属の部品は錆を落として薄くグリースを塗っておく。
金属パーツは錆を落としてグリースを薄く塗る
ここに、先ほどの部品を差し込めばOKだ。

 次はホーンスイッチだ。見ると状態は良く無さそう。
ホーンスイッチの状態は良くない
ボタンの部分を外せばバラせる。
ホーンスイッチはボタンを外せばバラバラになる
ボタンに金属の接点が嵌め込まれていて、その表面が薄く錆で覆われていた。その為、電流が流れ難くて鳴らなかったのだ。表面を入念に磨いておく。
ボタンの接点を磨く
ベースとなる部品の方も、電流が流れる部分を磨いておく。
ベースのパーツも磨いておく
真ん中の丸い部分と周囲は繋がっておらず、周囲の部分とバネとボタン側の接点を通して真ん中の金属部と繋がる構造だ。磨いたら、元通りに組み立てる。
ホーンスイッチを組み立てた
ライトスイッチは特に不都合を感じないので、そのままスイッチボックスに全ての部品を元通りに嵌め込む。
スイッチボックスを元通りに組み込む
外した時とは逆の手順で元に戻せば完成である。

 近所を走って実際に確かめてみたが、動きは滑らかだし、ホーンも軽く押すだけで鳴るようになった。
 他に気になる部分は、リアブレーキのカム、エンジン内の機械音、リアサスペンションの取付が上下反対、といったところ。それから、リアトランクもあると良いなーなんて考えている。

この記事へのコメント

  • tama

    バイクとか車とか、ふだん使ってるものが調子よくなると、それがほんのちょっとしたことでもうれしくてしょうがないものですね。
    そうそう、電熱グローブの故障の原因はバッテリーからのケーブルでした。ヒューズの差し込みをきちんとしたら直った(と思った)ので出かけたのですが、どうやら内部が断線しかかっているようです。
    ↓こんな簡単なパーツでも買えば高い。(1割上がってます)
    http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00H994BFU/ref=oh_aui_detailpage_o06_s00?ie=UTF8&psc=1
    その前に、断線するなんておかしいでしょうよ。
    2016年02月05日 17:10
  • Rifle

    tamaさん
    うーん、内部断線とは情けないですねー。屈伸の多い場所はそれなりの資材を使う必要があると思うんですが、生産国?或いはコストの兼ね合い?なんですかねぇ。
    近年の製品はバイク用に限らず、耐久性が無いように感じます。
    2016年02月05日 20:14
  • tama

    今夜、そのケーブルをバイクから外して再度調べましたが、正常でした。犯人は温度コントローラーでした。ボリュームを回すと電気を流す時間を変えて温度を調整するタイプです(MAXで流しっぱなし)。
    http://www.gerbing-store.jp/SHOP/gerb-tcpbs.html
    ↑ こいつです。
    まだ3シーズンくらいしか使ってないのに、オダブツ。さすがMade in China。さっそく2個目を注文しましたが、ダメモトで分解してみようかな。
    2016年02月06日 00:00
  • Rifle

    tamaさん
    電流を変えず時間を変えるとは不思議。PWMとかなら分かるんですけどね。
    ボリュームは直流を流すと直ぐ駄目になるのですが、回路設計が怪しいかも?
    2016年02月06日 08:59
  • tama

    電気が流れているときにLEDが光るようで、Minのときは1秒に1回、0.2秒くらい光ります。ボリュームをまわすとその0.2秒くらいが0.3、0.4とだんだん長くなり、消えている時間が徐々に少なくなります。で、Maxにすると点きっぱなし。
    最初はLEDの光り方が乏しくなりました。明らかに電流が足りないような、震えたように明るさが変わるんです。かと思うと突然直って元気に光るし、昨夜も2、3度は光ったのですが、最後は揺すってもたたいても点かなくなってしまいました。
    電熱グローブはコントローラーなしても作動しますが、ON(Max)では暑すぎです。外気温が5度以下で走行中だとONのままでもいいんですけどね。
    コントローラーは写真のとおり小型で、ネジ穴は分解しないように樹脂が詰めてあります。しかし、どうして中国製ってこう壊れるんでしょうか。
    2016年02月06日 13:14
  • Rifle

    tamaさん
    恐らく、PWM制御はLEDだけでボリュームに直流を流しっ放しなのでは?と思います。突然直ったりオンオフが細かく続いたりするのはボリュームの末期症状とほぼ同じです。カーボン抵抗を使っているんでしょうが、基本的に消耗品ですから。
    中華製は耐久性なんて考えてないでしょうけど、壊れるとゴミになるんですよねぇ。
    2016年02月07日 21:30

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