長い間、我が家の足となってくれたA170を手放すことになった。
平成18年2月に新車で購入してから今まで10年、本当によく働いてくれた。もうこの運転席に座ることは無い。
家族を乗せてあちこちを走り回った時の思い出が走馬灯の如く頭の中を駆け巡る。
前回車検を通した頃から、フロント側のダンパーが抜け気味なのが気になっていたが、昨年辺りから子供がA170に長時間乗っていると酔ってしまうようになった。しかし、長時間走行というのはそう頻繁にある訳じゃないのでそのまま乗り続けていたが、事ある毎に子供が不満を口にするようになった。
先月、所用で岡崎市まで往復した際に、今度は車酔いとは無縁な母までもが酔ってしまい、「こりゃぁいよいよ考えねば」と、色々と考えるようになった。
サスペンションをオーバーホールすれば新車時の状態に戻るものの、費用もそれなりに掛かってしまう。既に10年経過しているので、サスペンション以外にも色々と不具合が出てくる可能性は否定できない。
このままオーバーホールして乗り続けるか、それとも別の車に乗り換えるか...悩む日々が続いた。
A170は全長が4mに満たないので、細い路地の多い自宅周辺でも取り回しが楽だ。車幅が1.8m近くあるので田舎の細い道では苦労する時もあったけれど、全長の短さには大いに助けられた。
車高がやや高めでシートに座った時の視点も普通のセダンより少し高く、ある程度遠くまで見通せるので運転が楽だ。ハンドルなど操作に関わる部分はどれも軽く動くように作られており、長時間運転しても疲労感を感じたことは一度たりとも無い。
しかし、1.7リットル116馬力という出力では、アップダウンの多い中央高速道を5人フル乗車・エアコンもフル稼働の状態でひた走るには少々非力で、後ろから大型トラックに煽られてしまうことがよくあった。
燃費は、自宅周辺や下道では10km/リットル、高速道を淡々と走ると15km/リットルで、新車の頃から殆ど変わらない。排気量相応の燃費だと思う。
一か月以上、散々考えた末に、「乗り換える」という結論を出した。
次なる車は手配中でまだ手元に届いていないので、A170を手放してしまうと家族全員を乗せられる車が無くなってしまう。先日高速バスの記事の中で書いた「諸般の事情」とは、このことだったのである。
我が家での総走行距離数は9万6千21㎞。その距離の分だけ、我が家の思い出が詰まっている。
12月20日、次の所有者の元へと旅立って行った。
今まで、ありがとう。そして、これからもお元気で...。
この記事へのコメント
Take-Zee
10年も乗れば愛着もありますね。
今回の記事はちょっぴりおセンチな記事でした。
ブルル
次の車種が気になります。
まさか!?某T社じゃないですよね?(笑)
Rifle
出来れば乗り続けたかったんですが、部品供給の問題もあって乗り換えることになりました。
永年乗っただけに、別れるのがちょっと辛かったです。
ブルルさん
勿論T社じゃないです。だって、あの社内の状態を見たら誰だって・・・ねぇ。(笑)
しゅわっち
そして、ありがとう、ですね。
Rifle
「長い間、お疲れ様でした」と心の中で声をかけて別れました。
大きなトラブルは一度も無かったので、次の所有者の元でも元気に動いてくれるだろうと思います。
のらん
Rifle
A170が駐車スペースに停まってるのが当たり前の風景でした。
次の車が来るまでの間は少し寂しいままとなりそうです。