メモ用デジカメをキャノンPowerShot G7Xに替えてから1年と4か月経った。以前にも言及したけれど、やはりマクロ撮影時にピントが少しずれるようになってきた。
ずれると言っても、カメラを持つ手の動きにすれば数mmでしかなくて微々たる物だけど、マクロ撮影が多いと結構ストレスを感じてしまう。やはり以前にも書いたけれど、どうもキャノンのコンパクトデジカメは経年変化に弱い。
少し前にソニーDSC-RX100M3を入手して使ってみたけれど、拙者の使い方(特にマクロ撮影)には合わない部分が多くて手放してしまった。
その後もあちこち後継機となりそうな機種を調べていたが、金額面・入手のし易さなどからG7Xの後継機G7X Mark2を中古で手に入れて使う事になった。
後継機なので、G7Xと比べてもサイズの差は殆どない。
細かく見れば、グリップが増えたりしているので使い勝手は良くなっている。でも、だからと言ってG7Xが劣っていると感じるほどでもない。
上から見て右側の側面はマークが違う。このボタンは触った事が無いので、実際に違うのかどうかは分からない。
G7XはミニUSB端子だったが、G7XMark2はマイクロUSB端子に替わっている。
左側面もマークは違うが、機能は変わらない。
両機種の違いについては他のブログで詳細に報告されている。細かい話はそちらに任せるとして、拙者が使う際に感じる大きな違いについて述べようと思う。
「どーせマイナーチェンジだろうから」とマニュアル類を一切読まずに使い始めて「え?」と思ったのが、メニューの変更である。G7XまではSシリーズとGシリーズ共通のメニューだった。
G7X Mark2のメニューは、項目の内容は殆ど変わらないが、見た目が大幅に変わった。
あちこちのサイトを見ると、EOSと共通のメニューになったらしい。デジタル一眼レフユーザがサブで使う事を想定しているんだろう。
もう一つ、「ありゃ?」と思ったのが、マクロ撮影時の拡大表示機能だ。G7XはそれまでのSシリーズやGシリーズ共通で、中央部分を拡大してリアモニター中央に表示する形式だった。まず、被写体をリアモニターに表示させて、
ピント拡大表示機能が働くと中央部のみがリアモニター画面中央に表示される。
G7XMark2も、被写体をリアモニターに表示させるところまでは全く同じだ。
しかし、拡大表示機能を使うには、予めメニューでピントを「AF+MF」に設定してコントローラーリングを回さなければならない。
これじゃぁDSC-RX100M3と同じだ。どうやら今時のデジカメは拡大を全画面に表示するのが主流のようだ。内部に組み込むソフトウェアの開発コスト削減がその原因だろうと思うが、確証は無い。
他にも、気になる点は二つある。一つは、ISO感度の設定は最低125からとなった事だ。
撮影ではISO100のフィルムを常用しているので、ISO200に設定してシャッター速度を1段落とすという使い方をしている。だいぶ慣れたけれど、それでも時々面倒に感じる。
以前の機種はISO80なんて設定もあったけれど、センサーの高感度高性能化が進んで、低感度にしなくてもノイズの無い奇麗な画像が得られるようになったから低感度の設定を残す必要がなくなったんだろう。
もう一つは、640x480ドットの画像サイズが選べなくなった事だ。
最小サイズのS2が2112x1600ドットと、かなり大きい。そのままブログに使おうとすると「画像が大き過ぎる」とアップロード時に叱られてしまうし、ディスク容量を食い過ぎるので、毎回フリーソフトでVGAサイズ(640x480ドット)に縮小している。
このブログに画像を載せる時、毎回のように「画像デカ過ぎ!」と文句を言われて「あぁ、そういえば縮小するのを忘れてた」と気が付く。かなり面倒だが、こればかりはどうしようもない。
...「ん!?DSC-RX100M3を使い続けてもあまり変わらなかったかも??」と、この記事を書いていて気が付いた。
DSC-RX100M3は、マクロ撮影時の最短距離を撮影時に知る方法が無く、それが拙者には致命傷だった。しかし、それ以外に目を向けるとISO100にも設定できるし、VGAサイズでも撮影できるし、G7Xよりは電池は長持ち。G7X Mark2と比べても案外変わらないような気がする。
更にもう一言付け加えると「使わない機能満載の最新機に拘らずに、古めの機種でも良いんでは?」という気もしている。
以前使っていたPowerShot S120は、マクロ時のピントの微妙なずれと電池があまり長持ちしない以外には不満は無かった。リアモニターは固定で動かせないものの、サイズもG7X Mark2の半分近くの厚みしかない。センサーのサイズはG7X Mark2よりも小さいが、小さい画像で撮影する分には関係無い。
当時のコンデジ高級機とは言ってもすでに4年前の機種だから、軽快に動くG7X Mark2やDSC-RX100M3と比べると動きはゆっくりだろう。でも、当時はそれを使っていて特に不満は感じなかったら、今使っても「一寸遅いな」という程度で済んでしまうような気がする。
発売当時は6万円近い値段の高級機種だったけれど、今は程度のかなり良い中古でも2万5千円程度に落ちてきている。劣化の具合はきっちり見極める必要はあるものの、「無理してG7X Mark2を買わなくてもS120で良かったかも?」と今になって思う。
G7X Mark2を使うと決めたので、当分はこれを使い続ける積もりである。マクロ時のピントが気になりだしたら、その時にどうするかを改めて考えよう。
この記事へのコメント
Take-Zee
コンデジ・・CANONはいいですね。
家内が使っています。
Rifle
キャノンは流石カメラメーカだけあって、操作性はとても良いです。
使う人には何が必要で何が必要でないか、良く分かってますね。