BOSEのパワーアンプMODEL1702の修理(その1:現状確認)

 以前に1702を1台軽くオーバーホールしたけれど、もう一台は全く動かない。
動かないBOSE1702パワーアンプ
必要な部品が一部足りないけれど、そろそろ修理に着手しよう。

 まずは外観から詳しくチェック。本体前側は特に問題は無いので、ジャックなどが並ぶ後ろ側を見る。
1702の後ろ側
入力端子のXLR(キャノン)ジャックは樹脂が酷く劣化していて、パラ・アウトのXLRプラグもピンが黒ずんでいる。
キャノンコネクタは劣化が酷い
長時間高温に曝されていたらしい。少なくともジャックは要交換だなぁ。
 スピーカー端子はボンドのようなもので固定されている。
ボンドで固定されたスピーカー端子
この手の製品では製造時にボンド類を使うことは無いから、使用中に何かしら問題があって接着したんだろうね。
 外部DC出力はシールのような物で塞いでいたらしい。
DC出力はシール状のもので塞がれている
この出力ジャックはDC6Vで300mAまでになっている。ネット上を探してみたけれど、それに適合するようなBOSE製品は見つけられなかった。多分、ポータブルCDプレーヤーとかの電源用だと思われる。
 本体を動かすと、時々「カラ...コロ...」と音がする。ネジ類を全て外して内部を見る。
アンプ本体を分解したところ
よく見ると、小さな黒い樹脂の破片(画像中央)が入っていた。
黒い樹脂の小さな破片が入っていた
何かの足が折れているらしい。
 基板も内部も全体的に煤けているのが気になる。
基板も内部も煤けている
筐体裏側は埃と煤でかなり汚い。
筐体裏側は埃と煤で汚れている
飲食店で使われていたとすれば油汚れは判るのだが、煤けているのが一寸不思議だ。
 基板全てを筐体から取り外すと、シリコングリス(白いペースト状の物)で固定されていた隙間にまで煤が入り込んでいた。
あらゆる所に煤が入り込んでいる
どういう使われ方をされていたのかは知る術が無いが、徹底的に酷使されていたようだ。
 黒い樹脂の破片は、スピーカー端子の固定金具だったらしい。
樹脂の破片はスピーカー端子の固定金具だった
裏側に何かが折れたような形跡があるので分かった。

 不動なので不良個所を探すことになるけれど、回路図が無いのでプリント基板の配線を追って回路図を起こすところから始めることになる。こりゃぁ手強いぞ...

続く
続編:
BOSEのパワーアンプMODEL1702の修理(その2:部品のメンテと配線図の作成)

この記事へのコメント

  • みうさぎ

    手ごわい~イコール やりがいがあるん~♪~
    2018年04月26日 23:27
  • Rifle

    みうさぎさん
    そうそう、やりがいはあるけど、かなり重そうです。(汗&(笑))
    2018年04月27日 00:59