後継機はケンコーから「KFM-2200」が発売されている。

Kenko フラッシュメーター KFM-2200 入射式/反射式露出計 KFM-2200
- 出版社/メーカー: ケンコー(Kenko)
- 発売日: 2013/04/26
- メディア: Camera
この機種を使い続ける理由は以前の記事で触れた通り。
だが、普段はスポット測光しか使わないし、撮影時は帽子を被っている為、「やっぱり一寸使い難いんだよねー。」でも、以前使っていたペンタックス・デジタルスポットメーターは、何をやっても変な値を出すようになってしまい、手放してしまった。
# 今から思えば、自分で直せば良かったんだよなーって。(汗)
「ウーム...もう一度ペンタックスを探すか。」
ところが、ネットで探し回ってみて唖然!「オワッ...嘘だろ?」
以前中古を手に入れた時は1万5千円程度だったのに、オークションでは美品だと4万から5万位。ここ5年程で倍以上のお値段になってしまっている。幾ら何でも、この金額では手を出せない。
「うーん、参ったなぁ」と思いながらも更に探してみたら、「動作未確認ジャンク」で1万6千円強で売りに出されているのを見つけた。「ジャンク」だけど、外観は少し使い込まれている程度で酷い傷は無い。「落としたりはしてなさそうだし、受光素子さえ正常なら何とか直せるのでは?」と思い、手に入れた。
ジャンクだけあって、「ASAHI PENTAX DIGITAL SPOTMETER」と印刷された銘板が無くなっている。
底面に電池室の蓋がある。
ところが、蓋を開けてみてビックリ!
電池室にある筈の接点が見当たらないのである。これじゃ電池を入れても動かない。「うーん、流石ジャンク...でも、接点は何処に行ったんだろう?外に飛び出すとは思えないし...まさか、本体の中!?」早速分解する事に。
まずは底面に見えるネジ2本を外すが、これだけでは外れない。「どこかにネジが隠れている筈」と探したら、シリアル番号プレートの下にネジがあった。
しかし、このネジを外しても分解できそうな状態にはならない。「うーん???」眺め回しているうちに「ひょっとして接眼部?」と気が付いた。よく見ると、カニ目になっているのだ。
問題は、このカニ目をどうやって外すか?だ。接眼部は見た目は捻じ込まれているように見えるけれど、何をどうやってもビクともしない。仕方ないので、マイナスドライバー2本を直接カニ目に当てたり、パイプレンチで接眼部の傘の部分を避けながら根元の部分を掴んで回そうとしたりしたが、どうやっても動かない。
散々こねくり回していたら、接眼部が緩んできた。「お!やっぱり接眼部は捻じ込みだったんだ。」随分格闘したけれど、何とか接眼部の捻じ込みを外せた。
これでカニ目を外せる。
工具箱からカニ目回しを出してきて回す。
カニ目を外し、筐体の後ろ半分を後ろに引くと分解できた。
光学部分は黒い樹脂で覆われている。この部分に問題は無さそうなので、あえて分解しない。
# 光学系は分解すると後の調整が凄く厄介なのよ。(汗)
内部は長い基板が2枚と四角い基板1枚が入っている。
四角い基板は測定値の調整らしき半固定抵抗が載っている。
問題の電池室は、接点が奥の方に外れているだけだった。
カシメが弱くて外れちゃったみたいだ。
接点を改めて押し込んで、
外れないようにホットボンド(グルー)で固定した。
組み立てて動作確認する。電池はハッセルブラッド用に買ってある4LR44だ。
実際に動かしてみたら、普通に動いた。
値も正常だから、単なる電池室の不具合だけだったみたいだ。
簡単な修理で普通に使えるようになった。
電池が4LR44というのが玉に瑕だけど、使い易いので今後はこちらがメインになりそう。銘板の部分が無いので見た目がかなり間抜けな状態だけど、実用には関係無いので、まーぁそのうちに気が向いたら何か考えよう。(笑)
追記:
銘板モドキを作りました。
この記事へのコメント
みうさぎ
銘板がないのは間が抜けた感じ
とは言え今後どうするのか
知りたいな
使えるようなって良かったわっ
(^^♪
Rifle
銘板は何とかしたいんですけど、手書きや紙に印刷じゃ間抜けだし、かといってコスト掛ける積りもないし、一寸考え中です。(^_-)b
アトム
Rifle
ネジは普通のネジです。
使用中の緩みを警戒したのか強固に締め付けられているので、ゴム板などを接眼部に当てて回せば(かなりの腕力が必要ですけど)外れますよ。
Hiroshi Igawa
そこで、修理をお願いしたいのですが、可能でしょうか?
Rifle
その程度ならペンタックスが受け付けてくれるかも知れませんし、カメラ修理業者なら修理出来るところもあるでしょうから、まずカメラ店で相談されては如何でしょうか。
当方は修理業を営んでる訳ではないので、本当に修理出来るかどうか分かりませんし、仮に修理できたとしてもその後の動作を保証する事もできませんので、それなりのリスクが伴います。
何をどうやっても修理してくれるところが見つからず、動作保証が一切無くても良いとご納得いただけるのであれば、再度コメントを入れて下さい。
Hiroshi Igawa
アドバイスに従って、1)ペンタックスに依頼、2)修理業者を探す、3)中古カメラ屋、の順で当たってみます。
現在はデジタルでないspotmeterを使用していますが、もし、上記交渉が不調でしたら、修理をお願いいたします。もちろん、相応の謝礼をさせていただきます。
72歳の小生はEbony45s、RolleiFlexFX、Hasselblad500C/Mで黒白フィルムを撮影し、自宅暗室でフィルム現像、Beseler45MTXでの大全紙への引き伸ばしを行っております。撮影法はゾーンシステムです。spotmeterは必需品です。
Rifle
拙者もかつてはEbony SV45・Linhof Technicardan45・Tachihara Filstand45等を使っていました。懐かしいです。
ゾーンシステムに興味はあるのですが、自宅現像時の水道料金が怖くて手を出せていないです。(汗)
イガワヒロシ
「修理には10日程度は要する」とありますが、明日から正月休みでしょうから、返事が来るのは正月明けです。もし、ダメだったら、再度、連絡させていただきます。
Hiroshi Igawa
リコーイメージング修理係GSS㈱イストテクニカルサービスさんからは、以下の記載で返却されました。
■デジタルスポットメーター
■ボディ番号158973
■修理内容 ご指摘の状態を確認致しましたが、旧製品のため修理不能となります。
ゾーンシステムでは、spotmeterでのEV値が自分のカメラ(およびフィルム)と、どのように対応しているかを、撮影者が知っていることが重要ですので、おおよそのEV値が測定できれば、精度などは問題になりません。ちなみに、小生のEbonyではISO400のHP5plusに対する実効感度はISO200です。修理後のデジタルの実効感度は、現在使っているアナログのspotmeterとの較正で再設定が可能です。
かような次第ですので、修理していただければ、精度や動作保証など、お気になさらなくても結構です。
修理不能であれば、もともと、放置しておいた露出計なので、再び放置かゴミ箱と行きですので、気軽に作業なさっていただければ幸甚です。
どうぞ、よろしくお願い申しあげます。
Rifle
ありゃ、修理不能?旧製品だからという理由を付けて門前払いしたのかも知れません。拙者もNECに居ましたので、その辺のメーカ側事情も何となく分かります。
では、一旦お預かりしたいと思いますので、別途お知らせします。