全体的に状態が良くない為か、かなり安かった。
このギターは1978年に発売されたヤマハ独自のモデルで、型番の「SJ」は「SuperJam」の略。ネット上でカタログを調べてみたら、1985年のカタログには既に載っていないので、生産された期間はそんなに長くないみたいだ。
このシリーズには、下位モデルにSJ-500があった。違いは、以下の通り。
モデル | SJ-800 | SJ-500 |
---|---|---|
ブリッジ | スチール削り出し | ダイキャスト |
ハムバッキング/シングル切替 | ボタンSW | 無し |
ボディカラー | OS(オイルステイン)と YN(イエローナチュラル) | BL(ブラック)と PR(パーシモンレッド) |
当時ラジオで頻繁に曲が流れていたSTUFFのギタリストCornell Dupree(コーネル・デュプリー)が使っていて有名になったモデルらしい。同じ時期に既にリアルタイムで音楽にどっぷり浸かっていた拙者はベースにしか興味が無かった為か、STUFFの曲は頻繁に聞いていたのに、肝心なギターについては記憶が無い。
このギターは15年ほど前から徐々に興味が湧き始めて「そのうちに入手出来たら」と思っていたが、比較的よく目にするSJ-500よりも生産本数がかなり少ないのか、中古で出てきても値段が高くて手を出せずにいた。今回は「ジャンク扱い」という名目でかなり安かったので、思い切って買ってしまった。(汗)
手元にある工房製テレキャスター(以下、テレキャスと略す)と比べてみると、テレキャス・スタイルではあるけれど結構違いがある。
# 因みに、このテレキャスを組んだ工房は「ハイブリッドアッシュ」と言えば...(以下、略)。
全体的なサイズ感は同じだけど、ボディに重いメイプルを使っている為か、若干細め。ピックアップの位置が微妙に違うし、ノブの位置や取り付け方法も違うから、ヤマハなりの考え方で設計されているようだ。重量を抑える為か、ボディも僅かに薄目になっている。
ボディの表側がメイプル、背面がアルダーで、メイプルが全体の6割強の厚みを占めている。
今時こんな作り方をしたら一体幾らになるんだろう?というほどにメイプル材の贅沢な使い方をしている。
弦は、テレキャスと同じで裏通しだ。
ジャンクというだけあって全体的にかなり汚れていて、弦は錆びてしまっている。
これでは張ってあっても仕方ないので、ニッパーで切って外した。弦のあった部分は埃が凄い。
ボディ表面は汚れでザラザラしていて、タバコの脂か何かが付いているらしくて手で触るとねとねとする。金属部も表面が粉を吹いたように錆びている。
弦を切る前にアンプに繋いでみたら、音は普通に出た。電気系統に不具合は無さそうだ。
これから手入れをしていくのだけれど、触る度に「ネチョッ」とするのが何とも嫌な感じ。(滝汗)まずは全体的な清掃からだなぁ。(溜息)
(続く)
この記事へのコメント
Take-Zee
年明けから早いですね・・・
Rifle
いっ・・・いやぁ、「貧乏暇無し」ですよ。(^^;)
robotic-person
「ねとねとする」という言葉から思いだしましたが、SJ-800、きれいにしてあげてください。
Rifle
昭和の楽器は塗装原料の問題から白濁するのがとても多いみたいです。
幸い、SJ-800に白濁は見られないので、これから奇麗に仕上げる予定です。