(前回からの続き)
触る度にネトネトするのは敵わんので、まずはボディ表面の汚れを取る。セスキ炭酸ソーダ溶液に浸したペーパータオルで拭いたら、こんなに茶色くなった。
拭く前(画像右側)は、拭いた後(画像左側)と比べて光の反射が無くて艶消しになっているのがはっきりと分かる。
ネジ止めされているブリッジを外す。
シンクロナイズドトレモロのブリッジとほぼ同じ形状だけど、シンクロナイズドの方は上の平らなブリッジ部分と下の弦を通す部分がネジで固定されるのに対して、このブリッジはコストを掛けた削り出しになっている。
サドルも外してワイヤーブラシで磨いたらそこそこ奇麗になったけれど(画像左側)、錆で荒れたメッキ面に凹凸が残ってしまうのは仕方がない。
ペグも全て外して同じように磨く。
ピックガードを外したら、下にも埃が入り込んでいた。
「よくもまぁここまで汚れてるなぁ」と一寸感心してしまった。(汗)
確認の為にフロントピックアップを外す。
タップの配線も含めて全てシールド線が使われている。しかも、被覆の色を変えてあるとは芸が細かい。リアピックアップも同様だ。
ボディ全体を液体コンパウンドで磨く為、ネックを外す。
ネックポケットに手書きで「SJ800」と書かれている。
ネックには、わざわざインサートナットが2本埋め込んであった。
ネック全体を拭き取ったら、フレットを1本ずつ磨く。
他のフレットが錆びに覆われている為、磨いた1本がやたらと輝いているように見える。21本全部磨くと、それだけでも結構な時間が掛かる。
回路部は密閉されていた為か、汚れはほぼ無い。
ただ、ピックアップ切替スイッチがグラグラ動いて、どうも使い難い。
後で外して調べられるように、ハンダを緩めて配線を外しておく。
ジャックプレートも外して磨く。幸い錆が無いので、左半分をNevrDull(ネバーダル:金属磨き)で磨いてみたら奇麗になった。
フロントピックアップのネジも全て磨いて奇麗にする。
一通り作業したら組み立てる。比較の為にわざと磨き残したブリッジの下側(画像右側)と比べると、液体コンパウンドで磨いた所は艶が復活しているのが分かる。
磨き終わったら、新しく弦を張る。
使う弦は、このところ常用しているROTOSOUNDのステンレス弦0.11のセットである。オクターブ調整もして、一通り作業は終わった。
ただ、ピックアップ切替スイッチの配線を外したままなので繋いでも音は出せないし、初めから欠品しているボリュームとトーンのノブが無いのも気になる。
とりあえず、スイッチとノブはネット上を探して注文しよう。
(続く)
この記事へのコメント
みうさぎ
(*^^)v
セスキ炭酸ソーダで綺麗になったぜ~
Rifle
お早う御座いますぅ。
タバコ等の脂にはセスキ炭酸ソーダが効くのが有難いです。
初めから全部コンパウンドで磨いたら、凄い時間が掛かるでしょうねー。