(前回からの続き)
ピックアップ切替スイッチは、ネットを漁って安いのを手に入れた。
生産地不明なのが不安だが、まーぁ何とかなるでしょ。(汗)比べてみると、サイズも構造もほぼ同じだ。
オリジナルのスイッチは、軸が抜けてしまった。軸を固定する細い金具が折れている。
なるほど、こんな状態ならグラグラする訳だ。
新しいスイッチに配線してハンダ付けする。
「さぁ、これで音が出るようになるな」と思ったのも束の間、スイッチをボディに固定しようとして少し動かしたら「ピキッ」という嫌な音が。「えっ、何ですのん?」スイッチを見ると...ギャーッ、端子が折れてる!ではないか。
「新品なのに折れるって何だよーっ!」と怒鳴りたいところだが、部品を怒鳴ったところで解決する訳では無い。(滝汗)
よく見ると、端子も含めた金属部の厚さが余りに薄くて、修理したくても難しい。「うーん...(--;)...(..;)...元のスイッチの方が造りが良くてしっかりしてるから、そっちを直すか。」ネジ止め材を削り落としてオリジナルのスイッチを分解する。
スイッチのボディを見ると、折れた固定金具の残骸が残っている。
まずはこれを外さなければならない。この穴は手持ちの精密ドライバーでも入らない大きさだし、かなり細いラジオペンチでも太過ぎて入らない。
散々考えて「細ネジだったら入るかも?」と思い付き、部品箱を漁って穴と同じようなネジを出してきた。
折れた部品にネジを当てて慎重に叩き出したら、何とか外せた。
問題は、どうやってスイッチの軸を固定するか、である。折れた部品は長さが足りない。あちこち見まわしていて、部品から切り落としたリード線が目に付いた。
「束ねたら案外イケルかも?」色々と試してみたら、電解コンデンサから切り落としたリード線5本で良さそうな太さになると分かった。ハンダ付けして、穴より少し太めの一本にまとめる。
ハンダは柔らかいので、穴にそのまま叩き込んだらすんなりと入った。
飛び出している部分はニッパーで切り落とせば良い。
白いつまみは黄ばんでいたので、1000番のサンドペーパーで軽く磨いた。
組み立てる前に接点もNevrDull(ネバーダル:金属磨き)で磨いておく。
元通りに組み立て、配線をハンダ付けしてボディに取り付ければOKだ。
ヤマハ純正の部品はすでに生産を終了してしまっているので、2か所欠品のノブは安価な代用品を用意した。
ほぼ同じサイズで円筒状のスピードノブもあったけれど、お値段の都合でこちらになった。白文字の方が見易くて良かったのだけれど、くすんだ金色しか選択肢が無かった。(汗)ノブを取り付けて完成である。
新たに調達したスイッチの端子が折れた時は、正直ココロも折れそうになった。(溜息)このスイッチは結局ゴミとなってしまったけれど...銀色のつまみの部分だけは使えそうだから取って置こうか。(笑)
結果的に、何とか直せて良かった。目出度しメデタシ、である。
(完)
この記事へのコメント
みうさぎ
Rifle
折れた時は呆然としましたが、何とか完成に漕ぎ着けました。
それにしても、新品なのに呆気無く折れちゃうなんて...ねぇ。(汗)
tama
メガネはかけていないんですが、小さいものが見えづらく、とくに前後の感覚(距離感)があやしいです。
人の目もカメラレンズと同じなのか、明るくして光彩を絞り込まないといけないんでしょうかね。
Rifle
画像では露出の関係で明るくは写ってませんが、作業時はいつもかなり明るい状態にしています。そうしないと、細かいところが見えないんですよ。まーぁ、加齢なる現象ですかねぇ。