4年以上前に一度取付バンドの修理をしたサイクルコンピュータ(CAT EYEのMITY8)は、先週から節電画面のままで全く動かない状態となった。
先月中旬から時々節電画面のままになっている事があって「おかしいな」とは感じていたのだけれど、遂に動かなくなってしまったようだ。
動かなくなる原因は色々考えられるけれど、節電画面が表示されているのだから、電池やサイクルコンピュータ本体の問題では無さそう。怪しいのはセンサー配線の断線である。
修理した固定バンドも接着部が剥がれてゆるゆるの状態になっているので、こちらも併せて直す事に。
固定バンドだけでは部品としては出ていなかったけれど「配線はある?」と調べてみた。すると、「ブラケットセンサーキット」としては出ていたが、配線単体を部品としては出していない。しかも、2006年発売の製品だから部品も含めてとっくの昔に製造終了だ。「やっぱ自分で直す以外に手は無さそうだな。」
家族は「それだけ使ったのなら、もう新しいのに替えたら?」と言う。確かにそうかも知れないけれど、まだ使えるのに新たに買うというのには強い抵抗を感じるのである。
# アマチュア無銭家だからねぇ。(笑)
「イマドキの製品ってどうなんでしょ?」と思ってCAT EYEのサイトを見た。
現在はセンサー配線の無い無線タイプが主流で、有線式は入門用の1モデルしかない。センサー部にも電池が必要だから、配線の手間を省く代償としては一寸大き過ぎるような気がする。
更に、「スマートコンピュータ」というシリーズは、スマホとリンクして使えるようになっている代わりに、電池(CR2032)は4か月ほどしか持たない。
最上位機種はGPS測定でセンサーを無くしたモデルで、電池は充電式で80時間程度。充電し忘れたらお終いだな。(笑)
どれも確かに「便利機能満載」だけど、速度と走行距離が分かれば良い拙者には「無用の長物」にも見える。有線式だと電池は3年持つから、せめて同じ位は電池が持ってくれないと買い替えようという気にはならない。
修理の為にブラケットを取り外す。汎用に作られているので、センサー部の配線はかなり長い。
この線が途中で断線するのは考え難いので、センサー部か取り付け部かのどちらかを疑う事になる。まずセンサー部を確認する。
経年劣化で接着が弱くなっているみたいで、少し強く引っ張るだけで外れた。
センサー部を拡大すると、こんな感じ。
画像では内部の接点がくっ付いているように見えるけれど、実際にはほんの僅かに離れている。このセンサーに磁石を近づけると接点同士がくっ付き、磁石を離すと接点も離れる、という仕組みだ。この接点オン・オフの間隔を測定して本体の画面に速度を表示している。
念の為に接点の導通を確認したけれど、ちゃんと離れている。
画像を撮影していないが、磁石を近づけると抵抗値はゼロになる。だから、センサー部は正常だ。
となると、怪しいのはブラケット部。固定バンドを外して良く見ると、片方の線が付け根で千切れていた。
固定の為に透明な軟質の樹脂が流し込んであったけれど、樹脂との境目に力がかかって切れたようだ。改めて線を半田付けする。
更に、ホットメルト(グルー)で配線を固定しておく。
ホットメルトは粘性が高くて隅々まで流れ込んでくれなかったけれど、今回は固定できれば良いので細かい事は気にしない。(笑)磁石を使ってテストしたら、ちゃんと動いたのでこれでOKだ。
さて、次は固定バンドである。
切れた部分はボンドで接着したけれど、接着面積が狭いので案の定取れてしまっている。ホッチキスの針で辛うじて繋ぎ留めている状態だ。再接着しても恐らくまた取れてしまうだろうから、タイラップで固定する事にする。固定バンドに3㎜ドリルでタイラップを通す穴を開ける。
穴にタイラップを通す。
タイラップだと取り外しが面倒になるけれど、外すなんて事はまず無いので実用上は全く問題無い。
ブラケットをハンドルに取り付ける。
センサーの位置は今でと同じだが、配線の取り回しを変えた。
今まではフロントブレーキのケーブルに沿わせてあったが、ハンドルを左右に切ると配線が引っ張られる場合があると判ったので、フロントフォークとライトステーの二ヶ所で固定した。
配線をブレーキケーブルに巻き付け、ブラケット本体はハンドルに取り付けた。
コンピュータ本体はかなり傷が多くなって少し見辛くなっている。
序でに、液体コンパウンドで軽く磨いたら、そこそこ綺麗になった。
自宅周辺を走ってみたが、ちゃんと動く。これで買い替えずに済みそうだ。目出度しメデタシ、である。
この記事へのコメント
みうさぎ
目出度いねっ
(^^♪
Rifle
お早う御座います。
お陰様でなんとか直せました。(^^)v