稀に思い出したように使っているアトランシアのステルス6弦ベースを、子供が時々使うようになった。
数日前、子供が「音が出なくなった。パイロットランプも点かない」と言う。
アクティブタイプ(何かしらの回路が内蔵されているタイプ)のベースは、たいていジャックにプラグを挿したら電源が入るようになっているのだけれど、シールド線を挿しても確かにうんともすんとも言わないし、裏側にあるパイロットランプも点かない。今まで問題無く使えていたことから「どうせ、どっかの断線でしょ。」とりあえず調べる事に。
まずは本体前面を一通り確認する。
どのツマミもきちんとしてて問題無いし、怪しいと思ったジャックもしっかりしている。「となると、裏の回路側だな。」
裏側にパネルで蓋してあって、そこに回路が収まっている。
ネジを外してパネルを開けると、中の回路が見える。
ここを開けるのは今回が初めてだ。パネルには回路モジュールが貼り付けられていて、本体側はボリューム類が取り付けられている。このアクティブ回路は樹脂で封印されているので分からないけれど、3バンド・イコライザ―回路が入っている事から、多分複数のオペアンプが使われていると思う。
タイラップで固定されている部分に電池室から来ている線が2本共入っているので、そこを開けて確認する。
巻いてあったビニルテープはネトネトになっているけれど、中は問題無い。初めのうちは「ここが外れたんでは?」と思っていたが、よくよく考えてみたら力のかかる場所じゃないし、パネルの内側で普段触れる事も無いから、ここがおかしくなる可能性はとても低い。「となると、電池室?」
電池室は樹脂製のボックスに電池を収めるタイプで、ボックス部を外して見たらプラス側の配線が切れていた。
電池入れ替え時には必ず触る部分なので、配線も今まで何度も屈伸を繰り返している筈。恐らくそれが原因で千切れたんだろう。配線をハンダ付けし直せばOKだ。
先ほどビニルテープを外した部分は、改めて熱収縮チューブで絶縁する。
元通りタイラップで固定する。
パネル裏側に製造年月日と思しき書き込みのあるシールが貼られている。
2021年末という事は、製造されてから8年半ほど経っている事になる。
元通り組み立てて動作を確認する。ジャックを差し込むと一瞬パイロットランプのLEDが点灯する。
これで修理完了である。単純な修理で直ったのでホッとした。目出度しメデタシ、であ...「そう言えば、弦っていつ交換したんだっけ?」調べてみると、前回交換したのは2018年1月だ。弦はまだ死んでいるような感じはしていないけれど、近いうちに交換する方が良いかも知れないナ。(汗)
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