主に子供が乗る赤TLR200は、前後共にブレーキの効きが甘いというので、オーバーホールする事に。
バイク用ジャッキで車体を上げ、ブレーキアームを外してブレーキワイヤーを抜き、スピードメーターケーブルも抜いてから、フロントホイールを取り外しにかかる。
走行距離が少ない為か、すんなりと外せた。
中央の黒い部分を持ち上げると、内部はグリスだらけになっていたので、ペーパータオルで拭き取った。
タイヤを外した時の状況から、フロントブレーキはメンテナンスされた事が多分一度も無いと思われるんだけど、新車製造時にグリスでベタベタにするとは考えられない。ひょっとしたら、タイヤ交換時にグリスをたっぷり追加したのかも知れない。
ドラム側にもグリス成分が入り込んだみたいで、少しヌルヌルする。
このままでは危険なので、パーツクリーナ―を沢山使って全て拭き取った。
ブレーキシューはまだブレーキライニングの残量はあるけれど、ドラムと接触する表面が油分のせいでテカテカしている。こちらも真鍮ブラシとパーツクリーナで徹底的に油分を落とした。
バックプレートはドラムで削られたライニングの粉が沢山こびり付いていたので、こちらもできる限り洗浄した。
作動カムは油分が殆ど無かったので、グリスを薄く塗り拡げてから組み込む。リターンスプリングが結構強くて組み込むのが一寸大変だけど、何とか元通りに組み立てた。
フロントアクスルシャフトはかなり綺麗な状態だ。
薄くグリスを全体に塗ってからフロントタイヤを組み込む。
フロントフェンダーは大きく歪んでいたけれど、拙者の作業中に子供がヒートガンで温めながら修正したので、良い感じに収まっている。
フロントブレーキアームを取り付ける時には、ポンチ穴の位置を合わせる。
合っていないと、インジケーターが正確な摩耗具合を示さないので要注意だ。
序でにリアブレーキも調整したけれど、こちらはブレーキロッドの先端にある調節ネジを数回締め込んだだけだ。
作業が終わったら、1kmほどテスト走行してみる。
作業前は意識してかなり手前からブレーキを掛けないと停まれないという状態だったが、作業後は特に意識しなくても停まりたい位置で停まれるようになった。目出度しメデタシ、である。
この記事へのコメント
みうさぎ
Rifle
一寸面倒な作業ですけど、無事終わりました。(^^ )
黒顔羊
面白そうですねえ。
メカがむき出しになっている機械って、親しみがわきます。
ブラックボックスは見ていてつまらないです。(-_-;)
Rifle
現行モデルと違って昭和のバイクはコンピュータ制御が入っていないので、サービスマニュアルさえあれば素人でも何とか整備できますから、「壊れたらお終い」にならないのが良いですねー。