一寸前の話になるのだけれど、ローランドのラインミキサーM-160・BOSSのギターモニターTM-7・dbxのコンプレッサーmc-6他のオーバーホール作業用の部品を取り寄せる際、電池テスターも一緒に取り寄せた。
裏側に説明があるけれど、全て英語。
機種名は「BT-168D」というらしい。
裏面には何やら表らしき刻印がある。
拡大して見ると、電池電圧の目安だった。でも、3Vは測れんぞ?(笑)
開けてみたら、内部に小さな基板が一枚あるだけだ。
基板の裏側は液晶パネルの接点のみだ。
手近にある単一電池を測ってみたら、誤差は-3%ほど。一般家庭向けの測定器としては十分な精度である。
しかし、動作時の電流は3mAしかない。
デジタルテスターの測定レンジを切り替えて測定したけれど、やはり3mA前後しか流れていない。
念の為に、他の単一電池でも測る。電流は2mAだ。
測定レンジを切り替えたら一寸増えたけれど、やっぱり電流は3mA程度しか流れていない。
大雑把に計算してみると、測定用の内部抵抗は400Ω前後らしい。
単一電池は電流を必要とする機材に使われる事が多いので、測定抵抗が400Ωというのは高過ぎると思う。
(LEDでなくて)豆電球の懐中電灯だと150mA以上流れるし、トランジスタ式ポケットAMラジオを静かな屋外で聞ける程度の小音量で使うと15mA程度流れる。
だから、せめて20mA程度を流して計測する為の負荷抵抗は75Ω程度でないと実用的ではないのでは?と思う。
# 1.5V÷2mA=75Ωとなる。
昭和の時代に比べれば、電池を使う機材も省電力にはなってきているけれど、それでも計測時の電流が3mA前後というのは少な過ぎると思うなー。
このテスターは9Vも測定できるので、9VのACアダプターで測ってみた。誤差は+1.5%ほどだ。
手持ち機材の都合で内部抵抗は測定していないけれど、コストを掛けて計測時の負荷抵抗をわざわざ別回路にするとも思えないので、内部回路は共用になっているのでは?と思う。
モーターや豆電球など、消費電力の大きい機材で使う電池を測定するのには向かないけれど、時計やリモコンなどに使う電池なら、このテスターでも十分通用する。まぁ、適材適所って感じかな。(笑)
この記事へのコメント
Take-Zee
電池テスター、いいですね~!!
リーズナブルな価格も嬉しいよね!
Rifle
電池はテスター類で測らないと、残量がどれ位かが分からないですよね。
以前のアナログメーター式テスターは計測中もどんどん電力を消費しちゃうのが難点でしたが、その点デジタル式は消耗が少なくて良いです。
土屋美代榮門
BT-168でも、上手く挟めます。残念ながら未対応なので、表示はされませんけど
Rifle
なるほど!気が付きませんでしたが、確かにボタン電池を測る事も出来そうですね。確か電圧の落ちたCRボタン電池があった筈なので、一寸テストしてみます。