TLM220Rは普通に使える状態になっていて、専ら子供が乗っているのだけれど、いざ練習場所で走らせると「ああしたい、こうしたい」という部分が出て来る。
まず、ギア比が公道走行重視なので、練習場所の凸凹や斜面を走ると、ギアがロー(1st.)でも速度が速過ぎるという。なので、フロントスプロケットをネットで仕入れた11Tのギアに替える。
左が11T、右が標準の13Tである。11Tとなると流石に直径が小さくて、スイングアームをチェーンが削ってしまわないか心配になるほど。
幸い、今のところチェーンがスイングアームに当たるような状態にはなっていない。
それから、チェンジレバーを替えた。
純正のチェンジレバーだと、スタンディング(シートから立った状態)で走行すると車体の振動で爪先がチェンジレバーに触れて、ギアが変わってしまう事がある。
チェンジレバーを踏み込むと低いギアに変わるので、ある程度速度が出ている時に触ってしまうと急激に速度が落ちて前につんのめるような状態になってしまい、場合によってはかなり危ない。だから、あえて爪先から離れた位置にシフトレバーが来るように社外品に替えた。
クラッチからの異音は相変わらずで「クラッチ板を替えなきゃアカンか?」と思っているのだけれど、クラッチの切れが悪いような感触もあるので、クラッチケーブルを交換する。クラッチケーブルはタンク下を通っているので、タンクを外す。
クラッチケーブルを外す時に気が付いたけれど、このクラッチホルダーは純正じゃないみたいだ。
キックアーム近くにあるクラッチワイヤーのタイコも外せば、ワイヤーを取り外せる。
交換するワイヤー(画像下側)は古いワイヤー(画像上側)と比べると少し短い。
1万8千km走っている車両だけに、クラッチワイヤーも伸びていたみたいだ。
組付け前に、負荷の掛かり易いタイコ部分に一応グリースを塗っておく。
レバー側も同様にグリースを塗る。
元通りに取り付ければOKだ。
更に、吸気系にも手を加える。
発端は、ご自身もTLR220R改に乗るGさんから「ノーマルのままでも良いけれど、エアクリーナーの開口部を大きくして、更にメインジェットの番手を#110位にすると、更に走り易くなる」という話を聞いた事。「乗り易くなるんだったら」と作業を進める事に。
エアクリーナーを外さないとキャブを外せないので、エアクリーナーを固定しているボルト2本を外し、リア側に伸びる配線も外し、エアクリーナーボックスのサイド側も外す。
キャブレター前後にある取付金具を外し、右側へ抉るようにすればキャブを外せる。
# 結構大変だったりするんだけどねー。
キャブレターを開けたら、ガスケットに液ガス(液体ガスケット)を塗り込んであった。本来ならガスケットを交換すべきだなぁ。
今回調達したメインジェットのセットは、ポッシュのNSR50用である。
今どきTLM220R用のセットなんて販売されていないし、メインジェットのサイズがホンダNSR50と同じだから、あえて選んだ。純正標準の#95を、#110に替えた。
メインジェットを変えただけで、他は何も変えていない。
このままだとガソリン噴出量に対して空気が足りないので、エアクリーナーに繋がるエアダクトに三か所穴を開けてバランスを取る。
元通りに組み立てて作業は完了である。
早速走らせてみると、スロットルをほんの少し開けただけでトルクが「ドカンっ!」と出る感じになった。と同時に、うっかりスロットルを開けるとバイクだけドンっと先に出て行ってしまい、乗ってる人間の体重移動が間に合わなくてバイクに置いて行かれるような状態になる。とりあえず、低速度域全域でトルクが太くなった感じで、とても走り易くなった。
作業は少々手間がかかったけれど、それに見合うだけの効果は出たと思う。目出度しメデタシ、である。
この記事へのコメント
Take-Zee
今日からブログ再開しました!!
お心遣いありがとうございました!!
Rifle
もう一週間も経ってしまったんですねー。
でも、お元気そうで何よりです。(^^)/