(前回からの続き)
先日、久し振りに部品を発注する機会があったので、懸案だった電解コンデンサも一緒に発注。一年近く経っちゃったけれど、続きの作業を進める事に。
部品待ちだったのは、主に整流回路のコンデンサだ。
取り外したら、右上の1本に液漏れした痕があった。
用意したコンデンサ(左)は電源用の汎用品。
オーディオ用は大き過ぎて、基板のスペースに収まりきらないのだ。未交換だった電解コンデンサ全てを交換して作業完了である。
因みにこの機種のACアダプターのは、AC(交流)出力である。国内の製品では見かけないタイプで、一寸珍しい。
本体上側面にあるACアダプターの口には「AC」とは明記されていないが、電圧と電流が表示されている。
電流値まで書いてあるのは珍しい。
基板を見ると、JRC(日本無線)製の三端子レギュレータ7815A(+15V)と7015A(-15V)が載っているので、±15Vで動く事が分かる。
近くに整流用ダイオードが4本あるので、ここで直流化しているようだ。回路の動作電圧が高い為、DC(直流)出力にするとACアダプターのサイズが大きくなる事を懸念してAC出力にしたのかも知れない。
この整流回路を取り除けば一般的なDC出力のACアダプターが使えるようになる。けれど、+15Vと-15Vの両方が必要で、汎用ACアダプターで賄うのは一寸無理。やはり専用アダプターを使うのが正解のようだ。
後は元通り組み立てて完成である。
随分と時間が掛かってしまったけれど、ようやくオーバーホール作業が完了した。これで、当分の間は何もしなくて大丈夫。目出度しメデタシ、である。
(完)
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