中古で手に入れたBOSSのマイクロモニターMA-5は中途半端に部品交換した状態のままだったが、先日部品をまとめて発注したので作業に取り掛かる。
現状で確認している不具合は、トーンポットがグルグル回ってしまうのと、高音域が出ずに籠ってしまう事の2点である。
まず、トーンポットを交換する。
中央が元々付いていたボリュームポット、右端が新たに用意したポットである。16㎜ΦのA50KΩで、どちらも汎用品である。
用意したポットは軸が長い。
古い方は3mm軸が短い。
動作に支障は無いけれど、見た目が不揃いで良くない。なので、3mm切り詰める。万力で固定して、
小さな金属のこぎりで切った。
このままだとつまみを押し込む時バリが噛み込んでしまうので、切った先端に鑢を軽く当てて角を丸めておいた。
これで長さが揃った。
次は端子の形状を揃える。まず、長さを合わせる為に配線を通す部分をカットする。
そのままでは太過ぎて基板の穴に通らないので、同じようなサイズになるまで鑢で削る。
更に、少し飛び出している回り止めは不要なので、ラジオペンチで折り取る。
これでOKの筈だけど、端子が一寸太いので、基板側の穴を少し拡げた。
未交換だった電解コンデンサも全て交換した。
グルグル回ってしまうトーンポットを分解してみた。
摺動体が軸から外れちゃってる。(滝汗)どうやったら、こんな状態になるんだろう???
高音域が出なかったのは、このポットの軸が外れてトーンを絞った状態のままになってしまったからだったようだ。抵抗体の方を見ると、やや深い傷が入っている。
拙者はトーンポットは使わないのだけれど、前所有者は頻繁に使っていたみたいだ。
後は元通り組み立てればOK...と思ったら、ボリュームポットにツマミを入れると緩くて直ぐ外れてしまう。仕方ないので、マスキングテープを貼って調整した。
これで、作業は全て完了である。
早速ギターを接続して音を出してみると、きちんと高音域まで音が出ている。これで良し。
オーバーホールしたので、当分の間は何も心配せずに使える。目出度しメデタシ、である。
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