(前回からの続き)
部品が届いたので作業を始める・・・前に、単純な作業を先に済ませる。
アンテナを固定するネジが錆びていたので、真鍮製ブラシで磨く。左が磨く前、右が磨いた後だ。
アンテナは長くて面積が多いので磨くのが面倒だ。真鍮ブラシだと傷だらけになってしまうので、マイナスドライバーで軽く表面の錆を落としてからNevrDull(ネバーダル:金属磨き)で磨く。上が磨く前、下が磨いた後だ。
これだけ見ると相当奇麗になったように見えるかも知れないが、拡大するとこんな感じ。
白い点々はとても小さな穴みたいな状態になっている。これはメッキ面の下まで錆びてしまい、錆を取り除いた部分が穴になっているのである。
ラジオ周波数表示のパネルは取り外して石鹸で洗ったけれど、あちこちが錆びているので一寸奇麗になったかな???という程度。
ボリューム基板は鉄板でボリュームの位置決めをしている。
この板を外し、ボリュームを全て外して分解清掃する。使われているボリュームは変わった形状の物ばかりなので、多分特注品だろう。
ラジオペンチなどを使って分解、内部を清掃する。
スイッチも外す。
分解すると、こんな感じ。
同一形状のスイッチでも配線が微妙に違っていたりする為、面倒でも一つづつ撮影して画像を残しておく。そうすれば、組み立て時に迷う事は無い。内部の接点は茶色い汚れがたっぷり付着している。
NevrDullで接点を磨けば奇麗になる。
今回からは摺動子を接点に被せた状態でエレクトロニッククリーナーで洗浄する方式に変更した。
以前は、接点に被さっている小さな摺動子を無理矢理広げて内側をNevrDullで磨いていた。けれど、薄い金属片を拡げて、それを元通りに曲げ直すのは本当に大変。金属疲労などで折ってしまったら直せないので、本当に神経が磨り減る。
クリーナーを吹きかけて何度も接点を動かせば内側の汚れは摩擦で取れるし、この手の部品は代替品が無いので、より安全な方法に変えたのである。
ボリュームとスイッチを元通りに取り付け、劣化した電解コンデンサも交換したら、この基板の作業はお終いである。
メイン基板の電解コンデンサも全て交換した。
電源部のコンデンサは高さがあって閊えてしまうかも知れないので、寝かして取り付けた。
メイン基板にあるラジオ切替スイッチ(左側)電源兼入力切替スイッチ(右側)を取り外す。
ラジオ切替スイッチを分解すると、接点の両側が黒い。
これでは動作が不安定になってもおかしくない。NevrDullで磨いておく。
このスイッチにはクリック感を出すスチールボールとバネが入っているので、無くさないように注意が必要だ。
電源兼入力切替SWを分解したら、こちらも接点の両側が真っ黒になっていた。
念のためにテスターで測ってみたら、導通しなかった。(滝汗)NevrDullで磨いて奇麗にする。
エレクトロニッククリーナーで洗浄したら元通りに組み立てて基板に取り付ける。
外してあった放熱板を基板上の出力トランジスタに取り付けようとしたが、何故か上手く取り付けられない。基板にすっぽり入る筈の足の部分が浮いてしまうのだ。
「ん?何で??」と思ったら、交換したコンデンサの高さの方が高かった。
まぁ、片方は固定できているので、使用上問題になる事は無いだろう・・・と思う。A(^^;)
一通り作業が終わったので、組み立てて音を出してみ・・・げっ!、何で音がこんなにデカいの??
音量調節のボリュームを一目盛りの半分だけ上げた状態で「ザーッ」という盛大なホワイトノイズが出て来るのだ。かなりの音量なので、慌てて電源を切った。
今までに経験した事の無い現象だ。配線は何度も確認してるから間違ってるとは思えないし、ハンダ面も一応全部チェックしたから問題は無い筈。こりゃー頭が痛いなぁ・・・。
(続くかも・・・?)
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