2017年1月に購入した防災ラジオライトは、2年ほどで太陽電池が発電しなくなっていたけれどそのまま使っていたし、内臓の充電池も一度交換している。
しかし、徐々に使わなくなってそのまま棚に放置してあったんだけど、7年経ったら本体の表面がネチョネチョになってしまった。
手回し発電のハンドルが当たっていた部分だけ正常だ。
空気に触れなかったんで劣化しなかったんだろう。全体的に劣化してて、うっかり手で持つと手を放しても落ちない程だ。
そのまま捨てても良いのだが、一応分解して流用できる部品があるかどうかを調べる為にネチョネチョなのを無理矢理分解する。
本体はネジ4本で簡単に分解できる。
ラジオ表示の部分は
裏側を見ると、柔らかい樹脂がチューニング用ツマミに連動して動くようになっている。安価なラジオでよく見かける構造だ。
発電部は力が掛かる部分だけに金属製である。
これも取り外す。
ラジオのアンテナは、付け根の部分で折れていた。
薄型のスピーカは周囲の樹脂を部分的に溶かして固定した上に、更にボンドで貼ってある。どうしてここまでする必要があったんだろう?防水の為だろうか???
一寸梃子摺ったが取り外せた。コーンが樹脂製なので防水タイプらしい。
4cmの薄型スピーカは直径cm、定格入力は0.5W。小型ラジオ用としては十分な性能だ。
取り外した基板はチップ部品だらけ。現代の基板と言う感じ。
ICが3つ載っている。一つ目は8002。
カップリングコンデンサ不要のBTLタイプの低電圧パワーアンプICだ。電源5V・3Ω負荷で3Wと、出力はかなり大きい。
二つ目はLX8012。
ネット上を調べてもデータシートは見つからないが、FM/AMラジオICだろう。直ぐ傍にFM中間周波数(10.7MHz)用?と思しきクリスタルのような金属製の小さな筒がある。下に写り込んでいる物差しは一目盛りが1mm。
3つ目はコネクタの下に隠れている。
散々苦労してコネクタを外したら見えるようになった。「88 8878」と言う刻印が入ってるけれど、ネット上を調べてもデータシートは見つからない。配線から考えると充電池の充放電に関するICと思う。
他にも「QN1527」という三端子の素子がある。
これもデータシートは見つからない。配線を追っても何をする物なのかは良く分からない。
# レギュレーターかなぁ・・・?
3年ほど前に交換したNi-MH電池は外観上は問題無い。最近はほぼ充電されていない状態で放置していたので使えるかどうかは分からない。
以前から発電していなかったソーラーパネルは裏の配線が切れていた。
ハンダ付けし直したけれど、やっぱり発電していない。
デジタルテスターを当てると、表示される電圧が一定の周期でコロコロ変わる。内部の絶縁が一部切れているみたいな感じ。どちらにしても使い物にはならない。
手持ちの工具で分解できたのは、ここまで。
部品として使えるのはスピーカ・LED・コネクタ・3.5Φのモノラルジャック位。残りは不燃ゴミとなる。
時間を掛けて分解した割には、使える部品が少なかった。まぁ、こういう事もあるさー。(笑)
この記事へのコメント
みうさぎ
Rifle
そう、一寸残念だけど、実用に耐えないんでは仕方ないです。
少しだけど再利用できる部品もあるのがせめてもの救いですねー。
ぼんぼちぼちぼち
Rifle
一応電子高学科卒なので、この程度は出来ないとマズイです。(笑)
今は中学校でもハンダ付けすらやらないみたいで、日本の将来が心配・・・
腕のある方ならチップ部品も再利用できるでしょうが、拙者はまだその域に達してないのが残念だったり(^^;)・・・しますね(--;)。