先日動かなくなってしまった電波時計を分解する。
まず、外側の枠を外す。
針を外すとカニ目ネジが見えてくる。
これを外すと時計モジュールが取り外せる。
裏側には真ん中に時計モジュール、左がメイン基板、下が電波受信部、右側が電池ボックスがある。
電波受信部の基板には受信した電波を増幅する回路があるようだ。
裏側にはフェライトバーを使ったアンテナがある。このアンテナで標準電波(JJY、40kHzと60kHz)を受信するのだ。
メイン基板はチップ部品で構成されている。
既に水晶発振子を取り外した後だが(汗)、裏側には受信した電波を復号するMPUらしきモジュールが二つある。
受信した電波に時刻を表すデジタルコード(桁毎のBCD)が含まれている。そのコードを復号して、コイルに対応する電流を流して針を動かし、時刻を合わせている。
暗い時には針を止めて電力を節約する為、明るさを検出するCdSが繋がっている。
電波受信中を示すLEDも繋がっているけれど、こちらははめ込んだ後にわざわざ熱を与えて固定してあった。
時計モジュールにも小さな基板がある。
分解すると、中にコイルが二つ入っている。
推測するに、片方は通常の運針用で、もう片方が時刻合わせ用だと思う。
ギアを支えている内部の樹脂板を外す。
ギアは全部樹脂製。分解前にギアを指で回してみたら何となくぎこちない感じだった。見た目では問題無さそうに思うのだが、経年劣化でダメになっているみたいだ。
コイルの直ぐ近くにあるギアには丸い磁石がはめ込まれていた。
基板を見ると、何やら配線が奥に伸びている。
反対側を見ると、LEDのような物が見える。
基板を外すと小さなLEDのような物があった。
拡大すると、内部の配線が見える。
内部のギアを見ると、丸い穴が所々に開いている。
もう一度時計モジュールの針側の蓋にある基板を見ると、針を動かす軸の直ぐ上にLEDのような物があるのが分かる。
という事は、どちらかがLEDでもう片方が受光素子(多分フォトトランジスタ)になっていて、LEDの光が穴を通って受光素子に届いたタイミングと、針を動かす為に流している電流の関係から針の動きを制御しているようだ。
今回の分解で外した部品は小さなものばかりだ。
何かに流用できるかどうかは不明だが、まぁそのうちに役に立つ事もあるだろう。
この記事へのコメント
Take-Zee
いま、所さんの番組で古い家電も直してしまう
オジサンが脚光を浴びています。
Rifle さんも・・・(^-^)!!
Rifle
家電修理の技術者って結構多いみたいで、ネット上に沢山出ています。
拙者は簡単な修理ばかりですから、注目を集めるほどでもないと思いますよ。(^^;)
みうさぎ
Rifle
まぁ今時は小さいチップ部品が基本ですからねー。
でもぉ、樹脂部品の耐久性はかなり低いですから、こればかりは仕方ないかも、です。その辺が日本没落遠の因の一つかも???という気もします。