他の回路用のコンデンサ類も含めて、頼んであった部品が届いた。

配線材も不足しているし、ステンレス・ギター弦も在庫一つになっていたので、送料節約も兼ねて併せて取り寄せた。

部品が揃ったので、まずはコネクタ配線の作成から作業する。

EMGで使われているコネクタは「QIコネクタ」とか「2550コネクタ」と呼ばれている物。部品屋さんなどで簡単に手に入る。
ケーブル用コネクタに配線するのだけれど、配線の被覆を固定する部分の幅は2.3mm、配線の電線部を固定する部分の幅は1.6mmと、とても小さい。

手持ちの工具ではカシメる事が出来ないので、細いペンチで被覆部を固定し、電線部はハンダ付けした。

そのままだとバラバラになり易いので、熱収縮チューブでまとめた。

何とも動きの心許無いピックアップ切替スイッチは、再度分解して内部を調整し直した。かっちりした動きになった。

先ずはスイッチの配線から。配線材は4芯シールド線を使う。

必要な長さを測って切り出す。

それぞれの端子に配線する。スイッチの筐体もアース配線をしておく。

音出し確認の為、EMGピックアップを仮設置して、

ボリュームやアウトプットジャックにも仮配線する。

この状態で音を出してみた。
世間の評判通り、ノイズはほぼ皆無だ。流石アクティブピックアップだけの事はある。
Zakk WyldeやMETALLICAのギタリストKirk Hammettなど、オーバードライブ系のサウンドを出すギタリストにとっては、ノイズが無いというのは非常に有用と思う。
実際に出てくる音は正しくハムバッカーの音。他のハムバッキングピックアップときちんと比べてみれば違いは色々あるのだろうけれど、そこまで深くは追及はしていないので「あぁ、ハムバッカーの音だよねぇ」というショボい感想しか出て来ない。(滝汗)
さて、スイッチを切り替えてシングルの音は「あ、やっぱり・・・。」
実は配線する前にEMGの内部構造図を見て「ウーム、ノイズキャンセリング用コイルも使うという事は、ひょっとしたら高音域が削られちゃうかもなー」と不安に感じたのだが、その不安が的中してしまった。(溜息)
念の為にFFTアナライザで計測して確かめる。プリアンプMP20から直接FFTアナライザに接続して計測した。先ずはハムバッキングから。

そして、シングルコイル。

ハムバッキングよりもシングルコイルの方が出力が6dBほど低いので、そのまま比較する事は難しい。
でっ、レベルを合わせた上で比較すると、ハムバッキングの方は180Hzから350Hz辺りまでの音域が6dBから12dBほどシングルコイルよりもプラスになっているものの、2.5kHzから9kHz辺りまでの音域はシングルコイルよりも6dBほど低い。これは耳で聞いた時の印象と良く一致している。
このテストでシングルコイル時の音が自分の好みではない事が判ったので、EMGピックアップは取り外す。
となると、当初の予定通りRGX用ハムバッカーを搭載する事になるな・・・。
(続く)
この記事へのコメント
kame
ふるたによしひさ
溺愛猫的女人
ma2ma2
sasanono
みうさぎ
わかりませんが相変わらず細かい作業だわっ
続きが楽しみですっ
kenji-s
Rifle
ふるたによしひささん
ma2ma2さん
sasanonoさん
kenji-sさん
ご来場有難う御座います。m(_"_)m
溺愛猫的女人さん
コイル配線が細いので、どうしても細かい作業になりますねー。
みうさぎさん
エレキギターに無縁だと分からない部分が多いかも知れません。A(^^;)
搭載スペースの都合上、配線関係は細かい作業になっちゃいますねぇ。
てんてん
今日も来ましたよ♪
tochi
ギターの中には色々な部品が入っているのですね
いっぷく
Rifle
ご来場有難う御座います。m(_"_)m
tochiさん
エレキギターは電気回路が必須で、部品が結構入ってます。
そこを改造して楽しむ人も多いみたいです。
いっぷくさん
ピックアップは単純な構造な為に素材や形状の影響を受け易い上に、ノイズ低減の方法で音も変わるので、ピックアップ選定は本当に悩ましいです。(汗)
lamer-88
ナイスです。
歳三君
好みの音にするのが楽しそうです。
KOME
Rifle
ご来場有難う御座います。m(_"_)m
歳三君さん
単純な構造の部品が多いので、その分材質によって音質が左右されちゃうんですよねー。
部品メーカーは凄い数があるので、選ぶのは苦行だったりします。(汗)
KOMEさん
今回は喫茶店で貰ったライターを使いました。(笑)
本来なら業務用ヒートガンを使うべきなんですけど。(汗)