
蓋を開けると、修理明細書が入っている。

随分と厳重な梱包だ。

ここまでしてあれば、運送中に問題が起きる事は無いだろうね。

梱包材から取り出すと、全体的にクリーニングされているだけあって奇麗になっている。

修理明細書を見ると、操作部二ヶ所とレンズ部をまるごと交換したみたいだ。

恐らくチップ部品だらけの基板だろうし、レンズユニットも細かい部品ばかりだろうから、修理するより交換する方が圧倒的に効率的・・・というよりは修理できないのだと思う。
先日修理の終わったパナソニックDC-TZ95Dもあるから2台になったのだけれど、今の使い方なら一つあれば十分。
どちらを残す?のか・・・は、既に決まっている。残すのはDSC-HX99である。
その理由は「家電屋の作ったデジタルカメラは使い難い」からである。
具体的に使い難い点を挙げて行こう。
筆頭は、撮影時にファインダー近くに何かあると自動的に液晶モニター表示が消えてファインダー側に切り替わってしまう事。
撮影中にバッグや手が近づいただけで液晶モニターが消えてしまうので、撮影した画像の確認をしている時だとイライラしてしまう。
「どうしてこんなに反応するんだろう?」と一寸不思議だったが、ファインダーをデジカメで撮影して原因が判った。
ファインダーの右側の窪みから赤外線が出ていて、それがやや明るい点になって写っている。
点の上に丸い穴が開いているから、ここで物体に当たって跳ね返ってきた赤外線を検知しているのだろう。道理で反応が鋭い筈だ。
# そこまで自動化する必要ある?????
次に、一寸した事なのだけれど、USBケーブルでPCに接続した時、わざわざデジカメ側で接続するかどうかを選択しなければならない。
接続する相手がプリンタかPCかで処理が違うのは分かるが、プリンタと直接接続する場合はPictBridge(ピクトブリッジ)だろうから、デジカメ側でも接続先がプリンタと認識出来る筈。これは相手がPCでも同様である。
拙者にとっては無くても一向に差し支えない機能は一杯詰め込まれているくせに、実際の使用で必要となる部分の処理が何故か手薄なのだ。
更に、PCと接続してデジカメ内(正確にはSDカード内)の画像データをコピーする時、毎回SDカード内全ての画像を照合するので、結構時間が掛かる。
恐らくはコピー漏れを防ぐ為の仕様になっているのだろうという予想は付くのだけれど、既にPC側に取り込み済みの画像まで毎回照合するのは正直言って無駄だと思う。
待つのが嫌なら、一旦PCに取り込んだ画像は事前に全部削除しておく必要がある。
因みに、他社は取り込んだ最後の画像を記録していて、そこから先を自動的に取り込む仕様になっている。
四点目は、撮影した画像を削除するのに手間が掛かる事。
キャノン系は、指定された二つの画像の間にある物全てを一括で消せるし、ニコン系やソニー系は日付単位で一括削除できる。
DC-TZ95Dの場合、一つずつ消す場合は他機種と同じ。
けれど、複数枚消す場合は全部消すか、削除する画像を一枚ずつ指定しなければならない。
だから、とにかく手間が掛かる。
拙者の場合、PCクラッシュなどで画像が消えてしまう可能性もゼロではないので、デジカメ側にも画像を残しておくのが癖になっている。
だから、画像数はとっても多い。これを消したい画像だけを選んで削除するとなると、操作がとても大変なのである。
五点目は、ストロボの位置だ。
DC-TZ95Dは右手グリップの直ぐ上にストロボが埋め込まれている。
この位置だと人差し指で、部分的に、時には全部を塞いでしまい、発光させても画像を見て「あれ?」と思う事が非常に多い。
また、レンズに近い位置で、中央から見るとやや右寄りになっている為、不自然な影が出易い。
なお、人物撮影中心ならレンブラント・ライティングにし易くて良いのかも知れない。
六点目は、ストロボのオンオフの操作が煩わしい事。
DSC-HX99はボタンでストロボを出せば自動的にストロボ発光モードになるし、
ストロボを押し込んで本体内に格納すれば自動的にオフになる。
一方、DC-TZ95Dはメニューで発光/停止を選ぶと、その設定を変更するまでそのままになるので、頻繁にストロボをオン・オフする時は何度も操作する羽目になってしまうのだ。
どれも一つ一つは大した話ではないのだけれど、実際に使っているとストレスになってしまい、下手すると「もうこの画像で良いいや」と妥協してしまいかねない。
「じゃぁ、何でDC-TZ95Dを手に入れたの?」という疑問を持たれるかも知れないが、理由は単純だ。
DSC-HX99は2018年発売、DC-TZ95Dは2022年発売で、DC-TZ95Dの方が新しいから。
新しければ、故障しても部品はしばらく在庫があるだろうし、中身も多少は進化している筈。だから、新しい方を選んだのである。
しかし、使い勝手の悪さに辟易としてしまい、使い続けようという気にならなかった。
そんな訳で、今後はDSC-HX99を使い続ける事になる。
今度故障したら修理できるのか???とっても不安。特に、近年は国内法で決められている部品保管期限までに部品在庫が払底している
# キヤノンPowershot S120で実例有。
場合もある。
# メーカが(管理が面倒な)在庫を持たない方向なんだろうなー。
増してや、「ソニータイマー」なる言葉がある位だから、猶更心配になる。
だけど、それはその時に考える事にしよう。
この記事へのコメント
kenji-s
溺愛猫的女人
ma2ma2
sasanono
最近はスマホで撮影することが多く
小型デジカメは使わなくなっていました。
今度、花見に連れて行ってあげようと!(笑)
Rifle
溺愛猫的女人さん
部品在庫があるから直るんだと思います。
なお、国内メーカは販売後数年で修理不能になる場合が多いです。(汗)
ma2ma2さん
ご来場有難う御座います。m(_"_)m
sasanonoさん
スマホだとPCへの画像転送の速度が遅いのと、撮影時に頻繁に露出補正するので、今でもデジカメが手放せませんです。(^^;)
tochi
久々に聞いた言葉
ソニータイマー
私もバイオのパソコンを使っていた時に二度ほど壊れたことがあります
本当に使用時間を計っていたかのように
いっぷく
Rifle
何故かタイミングがちょうど悪いところで壊れますね。
いっぷくさん
国内法では(自動車の補給部品を除いて)部品保管期限の取り決めがないので、国内メーカは部品在庫をあまり持たない傾向が強いですね。
lamer-88
てんてん
今日も来ましたよ♪
Take-zee
現在、こういうコンパクトなカメラもかなりの
価格になっています。 修理して活用することも
視野に入れておきたいです (^0^)!
歳三君
ファインダー画像に勝手に切り替わるのは不便ですよね。
横 濱男
今度、Canonから新しいコンデジが出ますね。
お高いですが。。
Rifle
ご来場有難う御座います。m(_"_)m
てんてんさん
ご来場有難う御座います。m(_"_)m
名前・HPアドレス・コメントを入れると必ずエラーになります。
どーしてだろう?(汗)
Take-zeeさん
スマホにおされてコンパクトデジカメは製品数が激減、そのお陰で中古でも異常!な高値です。
だから、直せるうちは買い替えずに使う積もりです。
歳三君さん
メーカ側からすれば売りの機能でしょうけど、実際の使い勝手って案外悪いんですよねー。(汗)
横 濱男さん
コンパクトデジカメの新機種は本当に高価格になっちゃって、デジ一眼の中古の方が安かったりしますね。
みうさぎ
Rifle
毎度、ご来場有難う御座います~。(^^ )/
てんてん
今日も来ましたよ♪
昨日は失礼しました。
コメント禁止ワードに「http」を入れていたのが悪さしていたようで、削除したら入るようになりました。
ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。m(_ _)m
Rifle
なるほど、原因は禁止ワードだったんですね。
ご対応有難う御座います。m(_"_)m