まずは中を開けて見る事に。
ひっくり返すと本体裏側にネジがある。
ネジを外すと蓋が外れて中が見える。
プロ用の音響機器で保守する前提の作りになっており、簡単な分解で内部基板に辿り着けるようになっている。
LEDを支えている基板を外すと、メイン基板全体が見える。
左側に電源のトロイダルコア・トランスがある。
通常のE型やI型のトランスよりも磁束漏れが少なくて変換効率が高いが、お値段も高いので高級機に良く使われている。
配線コネクターを抜いてトランスにある表記を見ると、ブルーがAC40V、それ以外は20Vとなっている。
この電圧表記があるお陰で、部品に必要な耐圧が分かる。
メイン基板を確認する。
入力ジャックからそのままこの回路に入っているようだ。
大き目のコンデンサと共にチップ電解コンデンサが並んでいる。
一瞬「普通のコンデンサの方が安いのに?」と思ったが、チップ部品ならチップマウンター(実装機)で自動装填できるんだよねー。
電源部には、国内ではあまり見かけないずんぐりとしたコンデンサが使わている。
ヘッドフォン出力部もコンデンサが多い。
平衡回路にトランスが使われている。
型番などの表記は無いけれど、形状からしてJENSEN TRANSFORMERS社の製品だろう。
JENSENのトランスも高級機器でよく使わているよねー。
序に、使われているICも観察する。
プリアンプ回路にNE5534が使われている。何故かこのICだけソケットで取り付けられている。
今となっては古典的なオペアンプだけど、音質面では最新の物に引けを取らない。回路の進化と音質は別物なんだねぇ。
MC33079もオーディオ用オペアンプである。
LM833も082も汎用のオーディオ用オペアンプ。
OPA4134もオーディオ用オペアンプ。ライン・ドライバーとして使われる事が多い。
回路によってICが使い分けられている。多分、設計時にヒアリングを繰り返して使うICを決めたんだろうと思う。
これで必要な電解コンデンサは分かった。
チップ部品だと手持ちの工具では難しいので、一般的なスルーホール・タイプにするんだけど、問題はどこにどのようなコンデンサを使うのか?である。
そのまま同じ容量の電解コンデンサに置き換えるだけで全く問題無いが、折角だからもう一寸何とかしたいんだよねー・・・。
(続く)
この記事へのコメント
ma2ma2
溺愛猫的女人
lamer-88
てんてん
Take-Zee
久しくこういう基板を見てないです。
見ても分りませんが。
Rifle
溺愛猫的女人さん
lamer-88さん
てんてんさん
ご来場有難う御座います。m(_"_)m
Take-Zeeさん
チップ部品だらけの基板ですけど、今のようなギチギチの設計にはなってないのが時代を感じさせます。
歳三君
Rifle
ご来場有難う御座います。m(_"_)m