この回路では1カウント＝0.1ミリ秒なので、10000を表示された数字で割ると実際の秒数となる。
例えば、測った結果が「162」なら
10000÷162=61.7283...となるので、「1/61.73秒」となる。
単純な計算なんだけど、これが案外面倒だったりする。
先日別件で色々ネット上を彷徨っていたら、シャッター速度を直読できるシャッターテスターの記事を発見！
音楽機材用の部品を発注しようと思っていたところだったので、一緒に必要な部品も取り寄せた。配線材と10kΩ抵抗は手元にある中古を流用する。
ところが、その抵抗は少し触っただけでリード線の片方が取れてしまった。（滝汗）
幸い新品の在庫があるので、改めて部品を発注という事態は避けられた。
早速組み立てて行く。
まずは配線を先に済ませておく。
その上に部品を配置する。
こうすれば配線を隠せるので、無用なトラブルを起こさずに済む。
フォトトランジスタは足の向きを間違えると動作しないので要注意。少し長い方が右側となる。
足を90度に折り曲げて差し込めば完成である。
配線ミスが無い事を十分に確認したら、USBケーブルでPCと接続する。
緑LEDが点灯するので、5V電源が供給されていると判る。
また、黄LEDが点滅するのでPCと接続できたと判る。
ここから先はPC上での作業になる。
Arduinoのボードを使っているので、Arduino IDE（Integrated Development Environment：統合開発環境）が必要となる。
「え？そんな難しいモンが要るの？」と思われるかも知れないが、単にソフトのインストールで使うだけなので、大した事は無い。
Arduino IDEをインストールして起動し、必要なソースコードをダウンロードしてロードイメージを作成したら、基板へインストールしてお終いである。
この辺りの作業はコンピュータ言語で開発した経験があれば簡単だが、そういった方面に無縁の方には一寸ハードルが高いかも知れない。
シャッターテスターへのインストールが済んだら、作業は完了である。
大きさは以前のテスターとほぼ同じサイズだ。
早速動かしてみる。テストに駆り出すのは、ローライ35クラシックである。
近年のフィルム高騰で、出番が殆ど無くなってしまっている。
まず1/2秒で計測したら、一寸速めの速度が出た。
5回繰り返したけれど、結果はほぼ同じだった。
OLED（有機LED）のSSD1306はダイナミック表示になってるようで、シャッター速度が速いと表示の一部が欠ける事がある。
一番良く使う1/60秒でテストすると、結果は良好だった。
1/125秒もOKだった。
1/250秒や1/500秒は、実際の撮影で使う事は滅多に無いので計測はしていないが、どのシャッター速度も概ね良好だった。
なお、テストした環境は、こんな感じ。
白く飛んじゃってるけど、LED電球の直ぐ傍にローライ35クラシックを置き、その直後にシャッターテスターを置いて計測した。
フォトトランジスタは入射角によっては反応が鈍い時があるので、正確に光が入って来るような治具を取り付ける方が良いかも知れないなー。
GitHubからダウンロードしたシャッターテスターのプログラムも一寸読んでみた。
使用されている言語が何かは知らないが、流行りのオブジェクト指向言語の体裁をしている。
C言語を中心にFORTRANやCOBOL、それにアセンブラとJavaを少々使った事があるので、目を通せば何をしているのかは大体分かる。
元々は小型マイコンESP32を使ったシャッターテスター用に開発された物らしく、それをそのままオープンソース・マイコンArduinoに流用している。
パッと見ではそんなに難しくなさそうなので、ArduinoもESP32も一寸勉強すれば色んな回路に応用できそう。案外面白いかも知れない。
作成したテスターはシャッター速度を計算しなくて済むので、今まで以上に便利になった。
現状のままだとレンズシャッター以外では正確な計測は出来ないけれど、フォーカルプレーンシャッターのカメラは持っていないので支障はない。
これで古いシャッターテスターは引退させる事に。永らくお疲れ様でした・・・。(^^ )
この記事へのコメント
溺愛猫的女人
ma2ma2
てんてん
Rifle
ルーペで見ながら作業しているので何とかなってます。（汗）
ma2ma2さん
てんてんさん
ご来場有難う御座います。m(_"_)m
Take-Zee
老眼鏡かけても出来ない仕事です 😂
Rifle
この辺りになってくると、ある程度経験が無いと辛くなってきますね。（^^;）