露出計は、いつものミノルタ・フラッシュメーターVI(これも廃盤)である。
日陰だとシャッター速度が遅くなるので、Vlbonの三脚PH-237Q(廃盤)も持って行った。
因みにVlbon現行品だとUT-3AR辺りとほぼ同じスペックで、推奨耐荷重が1.5kgと少ない代わりに重さは1kg未満と軽くて持ち運びに苦労しないのが良い。
やや邪道な使い方になるかも知れないのだけれど、この三脚に重量級のハッセルブラッド503CWを取り付けても一応は大丈夫。
ただ、軽量で華奢な三脚なのでシャッターを切る際には事前にミラーアップさせて、揺すらないようそっとシャッターを押す必要はありそうだ。
機材全てとフィルムや露出計もバッグに詰め込むと3.4kg位。片手に三脚を持って踊場湿原を歩き回った。
ハッセルブラッド一式だと15kg(!)だから、
ニューマミヤ6のセットの方が圧倒的に軽い。その代わり、レンズは3本のみという制約を受ける事になる。
今回あえてニューマミヤ6にしたのは、今後もこのセットを使い続けるかどうかを見極める為でもあったのである。
街角スナップ撮影では、広角50mm(35mm判の28mmに相当)や中望遠150mm(35mm判の85mmに相当)は出番が少ない。
ところが、対象が風景となると撮影の大半が中望遠・たまに広角が出番となる。
国内の風景は、撮りたい所に人工物が入り込む事が多いので、そういう余計な物を避けるのに望遠レンズが欲しくなる。
踊場湿原はススキの繁茂が激しくて視界を遮られてしまう事が多く、柵やススキを避けて撮影しようとすると望遠レンズでないと撮影し難い。
今回50mmを使ったのは一ヶ所だけで、残りはほぼ150mmだった。でも、出来れば200mm以上のレンズが欲しかった。
ポジ現像に3週間かかるのでフィルムはまだ見ていないのだが、撮影時の感触からすると「うーん・・・やっぱり手放そうかなぁ???」と。
理由としては10月と11月に撮影会を控えていて金銭的に厳しいというのが最も大きいのだが(滝汗)、拙者の使い方を考えると方向が一寸ずれているように思うのである。
ニューマミヤ6はレンジファインダー機でありながらレンズを交換でき、レンズに応じた撮影範囲がフレームで表示される。この辺の使い勝手はライカM6とほぼ同じ。
# M6のシステムはだいぶ前に売り払っちゃったんだよね・・・。
ファインダー内に露出の情報が表示されるのも、眼鏡をかけているとファインダー全体を一度には見渡せないのも、やはりM6と同じである。
75mmを取り付けて、眼鏡をかけた状態でファインダーを覗くとこんな感じである。下にある黄色の文字は後から書き加えたものだ。
75mmの撮影範囲がフレームで表示されていて、一見問題無いように見える。しかし、裸眼だと露出表示や警告LEDも見えるのだ。
視点を少し右に移動させると、左側にシャッター速度の表示(この画像では1/30秒)が見えて来る。
視点を少し左に移動させると、赤い警告LEDが見えて来る。
肉眼であれば問題無いのだろうが、眼鏡をかけているとどちらも視点をずらさないと見えないのが難点だ。
なお、古い機種なので表示は液晶ではなくて全てLEDである。
警告LEDはレンズ交換後に遮光幕を開けるのを忘れたり、フィルム巻き上げが未完了の時などに点くようになっている。シャッターボタンを押してもこのLEDが点灯しているとシャッターを切る事は出来ない。フェイルセーフ機能がしっかりしているので、うっかりミスを防げる。
50mmを取り付けると、視野からフレームが消える。これは視野全体が50mmの撮影範囲となっているからである。
眼鏡をかけていると、視点を左右上下にずらしてどこまでの範囲が写るのかを確認しないと、意図した構図にはならない。
この時、三脚などでカメラが固定されていれば良いのだけれど、手持ちだと微妙に構図がずれたりするので、一寸注意が必要かも知れない。
150mmを取り付けると、中央に小振りのフレームが表示される。
フレームの大きさを見ると、150mmよりも長い焦点距離のレンズを取り付けるのは一寸無理がありそうな感じがする。
ボディ構成上レンジファインダーの基線長を長くする事が出来ない為、設計の段階で150mm辺りに落ち着いたのだろうし、フレームが小さ過ぎると使い難いという配慮もあったのだろう。
でも、風景で使うにはせめてもう少し長いレンズが欲しくなる。
実際、後継機のマミヤ7では210mm(但し、レンジファインダー機能に対応せず目測式)が用意されたのは、そういう要望が多かったからなのでは?と思う。
本体に露出計は内蔵されているのだけれど、あえて単体露出計を持って行ったのにも理由がある。
それは、あちこちで言われている事だけど、内蔵露出計は「周囲の影響を受け易い」のだ。だから、単体露出計で測って確認したくなるのである。
具体的には、晴天で空が明るくて地上の風景全般に光が回っている状態で露出を計測すると、ISO100のフィルムならサニーイレブン(又は辻斬りショット)のシャッター速度1/125秒・絞りF11(或いはF11.5)となる筈なのに、ニューマミヤ6の露出計は一段以上明るい表示になる事がとても多い。
要するに、撮影範囲内に強い光源があると、それに引き摺られてしまうのである。
分解した事が無いので正確なところは判らないが、露出計測用の窓(摺りガラスの部分)が大きいのと、恐らくは光量を測る受光素子が窓に近過ぎるのが影響を受け易い原因だと思う。
ひょっとしたら設計者は露出計測の低輝度側を伸ばしたかったのかも知れないが、とにかく露出には気を付けていないと思わぬ失敗になりかねない。
単体露出計を持っていない時は、測光窓の上に手をかざして空の影響を受けないようにして露出を測れば良い。だけど、毎回手をかざさなければならないのは少々面倒である。
街角スナップだと75mm一本でほぼ賄えるし、もう一本50mmがあれば更に便利という感じで、不満を感じた事は今までほぼ無い。
しかし、踊場湿原で使ってみてやっぱり「うーん、もっと長い望遠が欲しいなぁ」と何度も感じた。
# まぁ、事前に予想できてたんだけれど・・・ね。
これがもしブロニカ・RF645のように望遠レンズが無ければ、まぁ気にしなかったと思うのだけれど、なまじっか150mmが使えるから余計な欲が出てしまうという気もする。
どうせ望遠側が物足りないのなら、ローライフレックスにムターを足せば良いし、その方が更に軽量コンパクトになる。
ムターは0.7倍と1.5倍の二種類があり、0.7倍が56mmの広角、1.5倍が120mmの中望遠になる。
どちらも高価なので持っていないけれど、どうしても必要なら調達して来れば済む話。
ローライフレックス2.8Dが手元にあるので、ニューマミヤ6の代役は十分務まる。
もう10年以上前の話になるけれど、以前にもニューマミヤ6MFを使っていた時期があった。
この時も色々な理由で徐々に使わなくなり、数年間全く使わなかったので他の機材購入の時に手放した。
再び入手したのは「また使いたくなったから」という単純な理由だったけれど、フィルムがあまりに高価になり過ぎた為に撮影を楽しむという事すら難しくなってしまった。
撮影会ではハッセルブラッド一式しか使っていないし、ローライフレックス2.8Dが手元にある事もあり、今後ニューマミヤ6の出番は再び無くなって行くだろう。
手放したとしてもまた欲しくなるだろうからそのまま所有し続けるという手も無い訳ではないが、使わない機材を手元に置いておくと場所を取るし、使わないと言っても動作の管理は必要だし、電池(LR44又はSR44を2個)も必要となる。
過去にGS645やGA645など、数回手に入れてしばらくすると手放すなんて事を繰り返していたけれど、今回も同じ事態に陥ってしまった。
我ながら「ホント学習能力が無いなぁ」と呆れるばかりである。(大恥)
使わないと機材にとっても良くないので、使って貰える人の手に渡った方が良い。色々思い入れはあるけれど、それを言い出すとキリが無い。
一寸哀しいけれど、ここらで思い切って手放す事にしようと思う・・・んだけど、なかなか踏ん切りが付かないんだよなー。(溜息)
この記事へのコメント
tama
はやりRF機に望遠はきついです。かといってハッセルだけでは重装備になってしまう。思い切って中判のデジタル化をしますか?
溺愛猫的女人
Take-zee
最近は重い機材を背負っていく元気が薄れて
しまいました・・・(´;ω;`)ウッ…
ma2ma2
lamer-88
絵は鉛筆一本で楽しめますが。
世界色々ですね。
てんてん
Kame
Rifle
中判デジタルはセンサーのサイズが中途半端で使う気にはなれないですねぇ。望遠も死滅状態ですし。
溺愛猫的女人さん
格好は良いんだけど、フィルムのお値段が・・・。(滝汗)
Take-zeeさん
それは拙者も同じですヨ。(^^;)
lamer-88さん
フィルムカメラは特に面倒です。
増してや中判となるとズームレンズはほぼゼロなので、レンズを沢山持ち歩く羽目になります。(汗)
ma2ma2さん
てんてんさん
Kameさん
ご来場有難う御座います。m(_"_)m
いっぷく
軽量で持ち運びやすいカメラのようですが、露出計のクセやレンズの選択に悩むこともあるようですね。
特に風景撮影では望遠レンズの必要性を感じるのは共感できます。
現像結果が楽しみですね。記事の更新を楽しみにしています!
みうさぎ
好きな物を手元に
置いてる飾ってるは
よっぽどの高級値段つきそうな
物は
ちょっと楽しんで三番手位まで使うのと眺めるのとわけたら?
さもなきゃ実戦用眺める用にわける
余り意味ないなら
使い勝手良いものだけ
残して使ってくーが良いかもよん、
Rifle
ニューマミヤ6の扱いはしばらく悩みそうですが、まずは現像が出来上がって来てから考えようと思います。
みうさぎさん
そうそう、使い勝手は良いし、手放したら恐らく二度と入手できないだろうし、非常に悩ましいんです。
悩んでるうちに時間だけズルズル経っちゃうかも。(汗)