かなり時間が空いてしまったけれど、作業を続ける。
色々考えた末、信号ライン上のコンデンサはタンタルコンデンサに置き換える事にした。
電解コンデンサだと十年以上経つと再交換が必要だけど、タンタルなら交換不要だし伝達特性・周波数特性もタンタルの方が優れている。
ただ、タンタルは故障した時ショートするという欠点があるのだけれど、信号ライン上に大きな電圧が掛かる事は無いから、あまり心配しなくて良いと思う。
まとめて部品を発注し、数日後自宅に届いたので作業を進める。
ネジ・コネクター類を全て外すとメイン基板を取り出せる。
電源部の大型コンデンサは頭が微妙に膨らんでいたのだけれど、外したら基板側に液漏れした跡がある。
スルーホールのコンデンサを先に全て交換した。
問題は、大量に使われているチップ型電解コンデンサだ。
スルーホールではないので、はんだ付けがかなり面倒なのである。
まず、タンタルコンデンサの足を加工して、
ランド(銅箔パターン)の幅に合わせて足を切る。
手持ちの工具だけではチップ型電解コンデンサのハンダを緩めて外すのが難しい。
なので、ペンチで挟んで、
90度以上ぐるりと回す。
すると足が千切れて取り外せる。
このコンデンサは、既に液漏れしてるなぁ。(汗)
濡らしたティッシュで液漏れ跡を拭き取り、ハンダを緩めてランドに残った足を取り去ったら、少しだけハンダを追加する。
ここに足を加工したタンタルコンデンサをハンダ付けする。
念の為にルーペで拡大してきちんとハンダ付けされている事を確認する。
これを数十回繰り返す。
外したチップ型電解コンデンサは、大半が液漏れを起こしていた。黄色い粉が付着しているので直ぐ判る。
液漏れを起こすと容量が減ってしまい、本来の動作でなくなってしまう。こうなると通過する音声信号にも影響が出て「高域が減衰」という症状になる。
次はボリュームだ。まずは全部外す。
ここで問題発生!ランドの一部が剥がれてしまった。(滝汗)
いつも使っている20Wの半田ごてを使ったのだけれど、熱量が足りなくて長時間半田ごてを当てていた為、ランドを剥がしちゃったみたいだ。
「ウーム、何たる失策である事か・・・」と嘆いたところで何も始まらない。対処方法は後で考える事にして、ボリュームの作業を進める。
一つずつ分解する。
2連ボリュームは、片方の摺動面を取り外せる。
接点の通る所が黒い筋になっている。こうなると酷いガリが出るようになる。
NeverDull(ネバーダル:金属磨き)で磨くと綺麗になった。
もう片側の摺動面は分解できない構造なので、エレクトロニック・クリーナーを噴射して直ぐ何度もグルグル回して接点にクリーナーが行き渡るようにする。
後は元通り組み立てる。これをボリューム全てで繰り返す。
作業が終わったら、基板にハンダ付けすればOKだ。
さて、問題は剥がれてしまったランドの部分をどうするか?である。
うーん、悩ましいなぁ・・・。
(続く)
この記事へのコメント
lamer-88
N i c e ! です。
ma2ma2
みうさぎ
悩ましいのですねっさて どうするのかなぁ
Rifle
ma2ma2さん
ご来場有難う御座います。m(_"_)m
みうさぎさん
ドーモ、ご無沙汰してます。(^^)/
どうするか・・・って、直す以外の選択肢は無いんですが、なかなか難しくて、ウーン(--;)。
てんてん
Take-zee
ついに神無月、早いですね~❗
昨日は横浜市にある古刹西方寺に彼岸花を
見に行って来ました。
あとでアップしますね (*^_^*)!
Rifle
ご来場有難う御座います。m(_"_)m
Take-zeeさん
暑さが和らいだと思ったら、もう10月ですもんねぇ。(汗)
お花の写真、楽しみにしてます。(^^)/