初めて買った思い出のアンプだったのと、とても安いお値段で売りに出されていたので「じゃぁ、もう一台」とついつい買っちゃったのである。(汗)
安価だったのは「ボリュームにガリがある」と理由から。「そんなの分解清掃すりゃ直るじゃん」と軽く考えて手に入れた。
手元に届いたら、まずは動作確認だ。
実際に音を出してみると、確かにボリュームを動かす度にガリガリっと大きな音が出る。
「あぁ、やっぱりね」と思いながら、ボリュームを外して分解し、NeverDull(ネバーダル:金属磨き)で磨いたらガリは消えた。
予備機だから出番は年に数回程度、ほぼクローゼットの中で眠らせていた。
先日「そういえば、コイツって音出るんだよねぇ?」と引っ張り出してきた。
ギターの弦を交換してオクターブ調整する為にGA-7と接続、弦を弾いてハーモニクスを出・・・レレレ?何で音が出んの??
ボリュームを上げて行くと「サー」というホワイトノイズが聞こえるから、パワーアンプ部は動いている筈。
「プリアンプ側のどっかで断線してる?」とりあえず分解して見る事に。
外側のカバーを外す。
ネジを外して回路部を取り出す。
只今部屋の中を改装整理中で室内がゴチャゴチャな為、クローゼットからファンクションジェネレータを出せないので(汗)、エレキギターを音源に使う。
オシロスコープのプローブを信号ラインに当てて、入力ジャックから順番に波形を観察してゆく。
まずはプリアンプ部の出力を見ると、問題無く波形が出ている。上の波形が入力ジャック、下はプリアンプ部出力側で測定している。
次段のイコライザー回路も波形は出ている。
下の波形が小さいのは、パワーアンプ部への入力波形が大き過ぎると歪んでしまうので、わざと電圧を落としている為だ。
ところが、パワーアンプ部の入力部で測定すると、波形が出ない。因みに上の波形は入力ジャック部で測定している。
パワーアンプ部はLA4660というICが使われているけれど、当の昔に生産終了だし、ネット上を探ってもデータシートすら出て来ない。
古いICだけど、そう簡単に壊れるようなもんじゃない。
試しにICの入力(2番ピン)に直接プリアンプ出力を入れてみたら「うわっ!」とひっくり返りそうなくらい大きな音が出た。(笑)やはりICは正常だ。
そうなると、イコライザー回路とパワーアンプ部の間に挟まっているボリューム以外には考えられない。
「以前、分解清掃したんだけどなー」と思いながらテスターで測ってみると・・・えっ、無限大?
このボリュームがダメになっているみたいだ。
早速外して
分解清掃する。
清掃したら、元通り組み立てて、配線を元に戻す。
「さぁ、これで音が出・・・ないぞ???」
改めてテスターで測ると、何をやっても無限大のまま。
ボリューム自体が死んでるみたいだな。(滝汗)
こうなっちゃうと、もう交換する以外に手は無い。
使われているボリュームはスイッチ付きのAカーブ50kΩである。一般的な16mmサイズだけどスイッチ付きなので、あまり一般的な部品ではない。
同じものをどっかで探して来なきゃ、だな・・・。
(続く)
この記事へのコメント
溺愛猫的女人
Take-zee
強烈な台風は三浦半島の南を通過していきました。
八丈島に被害が少なければいいです❗
ma2ma2
てんてん
Rifle
この手の機材は、大抵基板一枚が入ってるだけですねー。
Take-zeeさん
八丈島など諸島部はかなりの被害が出たみたいですが、通過して行ったのでとりあえずは一安心です。
ma2ma2さん
てんてんさん
ご来場有難う御座います。m(_"_)m
lamer-88
お邪魔しました。
歳三君
Rifle
ご来場有難う御座います。m(_"_)m
歳三君さん
ボリュームは構造上問題が出易いんで、まぁ仕方ないですねー。