部品が届いたので作業する・・・と言っても、コンデンサ3個を交換するだけだ。
メイン基板の2つを交換して、パワーアンプ部のコンデンサ1個を交換すれば作業完了・・・の筈が、何故かまた発注漏れで足りない!(愕然)
因みに、残った最後の一つはこのコンデンサだ。何とも怪しげな姿である。(汗)
問題は、このコンデンサの耐圧が80V(!)なのである。耐圧が63Vを超える電解コンデンサは販売しているお店が限られるので厄介だ。
「・・・そういえば、出力だけ違うF100-212と回路はほぼ同じだろうから、本当に耐圧が80Vも必要なのか見てみよう。」
回路図を引っ張り出し・・・あれ?F100Gの回路図しかないぞ??
確かF100-212の回路図を作成した筈なのだが、何故かF100Gアンプヘッドの回路図しかない。
どうしてなのか分からないけど、とりあえずその回路図としばし睨めっこする。
パワーアンプ部の電源電圧は実測値で78Vになっていて、電源からアースまで抵抗6本とFET1個、そしてこのコンデンサが繋がっている。
1.8MΩや100kΩという大きな値の抵抗が入っているので、このコンデンサに掛かる電圧はかなり低い筈。
更に、この機種は出力が半分の50Wだから、耐圧はもっと低くなっている筈である。「だったら、手持ちの耐圧50Vでも十分じゃん。」
そんな訳で、手持ちのコンデンサで代用した。
後は元通りに組み立てればOKである。
序に、リバーブユニットも点検しておく。
使われているのはAccutronicsの4EB2C1Bである。
これは今でも入手可能(約1.5万円)だ。
今回交換した部品は大きなものが多い。
組み立て時に確認したら、パワートランジスタは2SC2261が使われている。
出荷時にはS2SC898が使われていた筈なので、何らかの理由で交換されているらしい。
序に、スピーカーケーブルの抵抗値も測定する。
どちらも0.5Ω以下だけど、そろそろ交換を考える方が良さそう。
作業は一通り完了した。
以前にも同じアンプを修理しているけれど回路図を採取していなかったし、今回も回路図を採取していない。
F100-212やF100Gなどの大出力版と回路設計は変わらない筈という前提で作業したのだけれど、回路図を採取していないと何となく不安のような気もするなぁ。(汗)
このアンプはパワーアンプ部に
・アイドリング電流の3ヶ所調整する部分がある。
・差動回路の調整
・中点電圧の調整
本来ならば、ここをきっちりと調整すべきなのだけれど、回路図からその値を導き出すのは大変だ。
「うーん、サービスマニュアルか何かがあると嬉しいだけどなー」と思いながらネット上を彷徨ったら、英語版のサービスマニュアルが見つかった。
こりゃ、ちゃんと調整すべきだよね・・・。
(続く)
この記事へのコメント
溺愛猫的女人
Rifle
ご来場有難う御座います。m(_"_)m
てんてん
Rifle
ご来場有難う御座います。m(_"_)m
Take-zee
毎回、楽しそうなお仕事していますね 😀
Rifle
作業は一寸面倒ですけど、確かに楽しいです。(笑)