Hohner G3Tのオーバーホール(その2)

(前回からの続き)

フィンガーボードはだいぶ乾いているような感触だし、表面も一寸ざらついている。
ざらついている感じ
清掃を兼ねて、レモンオイルを塗って少し放置して拭き取ってからまた塗って、というのを5回繰り返したらウェスに汚れが付かなくなったので良しとした。
作業を終えたフィンガーボード

使われているネジは塗装されているけれど、どれも粉を吹いたような状態。なので、Nevrdull(ネバーダル:金属磨き)で磨く。
左が磨く前、右が磨いた後だ。
右が磨いた後
R-Tremを分解すると、こんな感じ。
R-Tremを分解した
チューニング用ツマミにはワッシャーが2枚使われている。これでスムーズに回るんだね。
チューニング部
ブリッジの駒に使われているイモネジはとても小さい。
ブリッジ駒のイモネジ
良く見ると、先端はフラットではなくて中央が少し凹んでいる。
中央が凹んでいる
このブリッジの駒は対角線上にある2つのイモネジで支える構造なので、弦振動をブリッジ本体に伝える部分が少ない。
イモネジでブリッジの駒全体を固定する構造だから、弦の振動はそれなりに伝わるという考えなのか?
廉価版だから仕方ないんだろうけれど、もう一寸何とかならん?とも思う。

ブリッジを固定するキーは、ブリッジ側部品と嚙み込む部分の凹みが小さい。
噛み込みが浅い
これでは弦のテンションに負けてしまっても無理もない。
マイナスドライバーで少し抉って凹みを拡げた。
噛み込みが深くなった
部品全てを石鹸でゴシゴシ洗って乾燥させ、元通りに組み立てておいた。

電気系は、まず目に付いたのがピックアップ切替スイッチのトグル部の錆だ。
こちらもNevrdullで磨く。左が磨いた後、右が磨く前だ。
左が磨いた後
ボリュームポットにD500kΩが使われている。
Dカーブのポット
DカーブはAカーブをもっと極端にしたものだけれど、わざわざDカーブを使うのは珍しい。
トーンカーブにはA500kΩが使われている。
Aカーブのスイッチ付きポット
トーンには通常Bカーブを使うのが一般的なので、Aカーブを使うのは珍しい。

「Claim Blend Sound」は現在生産されておらず、情報も殆ど無い状態。
Claim Blend Sound
ネット上を探し回って、得られた情報を元に清書した。
Claim blend sound
要するに普通のパッシブ・フィルターだ。リアのハムバッカーのコイルタップと併せて使うように設計されているらしい。
この配線図通りに配線する。
回路図通りに配線
因みに、各ピックアップの抵抗値も計測しておいた。
  ・フロント:6.1kΩ
  ・ミドル :6.16kΩ
  ・リア  :8.35kΩ,タップ時 4.24kΩ

回路部が完成したら本体に収める。
電装系を本体に収めた
ピックアップのケーブルがやたらと長いけれど、一々やり直すのは面倒なのでそのままにしておく。(汗)

一通り作業が終わったら弦を張る。今回使うのはいつものROTO SOUNDではなくてERNIE BALLのステンレス弦である。
ERNIE BALLステンレス弦
これを選んだのは、単純に「安い」から。(笑)
ブリッジに弦を通して、
ブリッジに弦を通した
弦のアダプターに通し、
アダプターに弦を通す
余分な弦をカットする。
余分な弦をカット
更に弦高とオクターブの調整をすれば、
オクターブ調整をしたところ
完成である。
完成したG3T
軽く音出ししてみたけれど、特徴の無い普通の音という感じ。
# 普通ってどんな音なんだ・・・?(^^;)

これで問題なく使えるようになった。目出度しメデタシ、である。

この記事へのコメント

  • Rカマタ

    niceです。
    マメですね。 感心します。
    2026年04月30日 20:53
  • てんてん

    (。・ω・)ノ゙ Nice‼です♪
    2026年04月30日 22:32