CDを聴く分には表示が出なくても問題は無いけれど、ラジオを聴こうとすると周波数が判らないのでかなり困る。
1年近く使って「表示が出ないのは不便だー」と。(汗)
重い腰を上げて調べる事に。
まずは分解する。
配線を外して液晶パネルの基盤を取り出す。
裏を見ると、小さなICが見える。
拡大すると「VHCU04」と刻印されている。
これはロジックIC74VHCU04のTSSOP(Thin-Shrink Small Outline Package)だ。
このICはHEX INVERTER (SINGLE STAGE)、よーするにNOT回路が6個入っている。
このICは液晶の動作には直接関係無さそう。
基板の裏側をよく見ると「あれ?何やら拭いた跡があるな。」
この製品は過去に分解された事があるみたい。
しかし、何で拭いたんだろう?ハンダ付けをやり直してフラックス残渣を取り除いた??
それにしても雑な処理だな。(汗)
基板と液晶は薄いフレキシブル基板で繋がっている。
この基板にはLCDドライバーなどのICは載っていない。と言う事は表示を司る回路は多分メイン基板側にある筈。
なお、メイン基板とこの基板は薄いFFC(フレキシブルフラットケーブル)で接続している。
と言う事は、FFC上の配線一つ一つを追えば回路が判る筈・・・なんだけれど、基板が全て多層基板なので配線を追うのはほぼ不可能。
なので「せめて電源とグラウンドだけでも調べよう」。
デジタルテスターでFFCコネクターと部品の間を虱潰しに探る。
散々基板と格闘して分かったのは、以下の通り。
・グラウンドは6か所
・照明用LEDのA(アノード)側への供給電圧は5V
・液晶部への供給電圧は3.3V
・スイッチのプラス側は行単位(よーするに上下ね)で繋がっている
・スイッチのグラウンド側は列単位(こっちは横同士)で繋がっている
・液晶とFFCコネクターが導通する接点がは4つ
以上の事から、
・メイン基板との通信で使える配線は最大でも4本しかない
・スイッチの信号はマトリックス的な信号で伝達している
と言う事が判った。
信号線で使える本数が限られる事から、I2C(Inter-Integrated Circuit)か何かを使っていると推測できる。
I2Cなら低速通信だろうから、信号解析すれば全ての動作が判るかも知れない。
だけれど、手持ちの機材だけだと時間が掛かり過ぎる。
# ロジックアナライザーなんかがあれば楽勝だろうけどな。
現状ではまとまった時間を確保するのが難しい為、残念だが信号解析という手法は諦めざるを得ない。
「(。´・ω・)ん?待てよ・・・LED照明用電源は供給されてるのに、何でLEDが点かない?」
試しにFFCコネクタから直接LEDのA側に仮配線してみたら・・・点いた!
何だか訳が分からんけど、基板上の配線では電源がきちんと供給されていないらしい。
こんな事は初めてである。
# 多層基板だと、外から見ても判らんしね。
いずれにしても、何かしら電源供給の配線をすればLEDが点く事は分かった。
・・・と言う事は?・・・「ひょっとして、液晶そのものがダメなのか?」
# 正確には「液晶ドライバICがダメになっている」だけどね。
この液晶は三行で文字を表示しているから、汎用品ではない。
# 一般的な汎用品は16文字×2行か20文字×4行の表示となる。
専用部品が使われているとなると、代替品を探すのはほぼ不可能。
だけど、一応ネット上を探してみると・・・eBayに部品として同じタイプの液晶が出ていた!けれど、1万円以上という凄いお値段。
円安だから仕方ないとは言え、本体の倍近い金額をたった一つの部品だけの為に支払う?
しかも、液晶部を取り換えたとしても直るという保証は何処にも無い。
うーん、どうしよう・・・???
(続く)
この記事へのコメント
てんてん
mayu
解る人、尊敬します!
Rifle
一応電子工学科卒なので、せめてこれ位の事は出来ないと「お前、大学まで出て何もできないじゃないか!」って言われちゃいます。(滝汗)