またヤマハのギターアンプF50-112のレストア(その4)

(前回からの続き) 部品が届いたので作業する・・・と言っても、コンデンサ3個を交換するだけだ。 メイン基板の2つを交換して、パワーアンプ部のコンデンサ1個を交換すれば作業完了・・・の筈が、何故かまた発注漏れで足りない!(愕然) 因みに、残った最後の一つはこのコンデンサだ。何とも怪しげな姿である。(汗) 問題は、このコンデンサの耐圧が80V(!)なのである。耐圧が63Vを超える電解コンデンサは販売しているお店が限られるので厄介だ。 「・・・そういえば、出力だけ違うF100-212と回路はほぼ同じだろうから、本当に耐圧が80Vも必要なのか見てみよう。」 回路図を引っ張り出し・・・あれ?F100Gの回路図しかないぞ?? 確かF100-212の回路図を作成した筈なのだが、何故かF100Gアンプヘッドの回路図しかない。 どうしてなのか分からないけど、とりあえずその回路図としばし睨めっこする。 パワーアンプ部の電源電圧は実測値で78Vになっていて、電源からアースまで抵抗6本とFET1個、そしてこのコンデンサが繋がっている。 1.8MΩや100kΩという大きな値の抵抗が入っているので、このコンデンサに掛かる電圧はかなり低い筈。 更に、この機種は出力が半分の50Wだから、耐圧はもっと低くなっている筈である。「だったら、手持ちの耐圧50Vでも十分じゃん。」 そんな訳で、手持ちのコンデンサで代用した。 後は元通りに組み立てればOKである。 序…

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またグヤトーンGA-7のレストア(その1)

以前にもGuyatone(グヤトーン)のGA-7をレストアしたのだけれど、実は予備機がもう一台手元にある。 初めて買った思い出のアンプだったのと、とても安いお値段で売りに出されていたので「じゃぁ、もう一台」とついつい買っちゃったのである。(汗) 安価だったのは「ボリュームにガリがある」と理由から。「そんなの分解清掃すりゃ直るじゃん」と軽く考えて手に入れた。 手元に届いたら、まずは動作確認だ。 実際に音を出してみると、確かにボリュームを動かす度にガリガリっと大きな音が出る。 「あぁ、やっぱりね」と思いながら、ボリュームを外して分解し、NeverDull(ネバーダル:金属磨き)で磨いたらガリは消えた。 予備機だから出番は年に数回程度、ほぼクローゼットの中で眠らせていた。 先日「そういえば、コイツって音出るんだよねぇ?」と引っ張り出してきた。 ギターの弦を交換してオクターブ調整する為にGA-7と接続、弦を弾いてハーモニクスを出・・・レレレ?何で音が出んの?? ボリュームを上げて行くと「サー」というホワイトノイズが聞こえるから、パワーアンプ部は動いている筈。 「プリアンプ側のどっかで断線してる?」とりあえず分解して見る事に。 外側のカバーを外す。 ネジを外して回路部を取り出す。 只今部屋の中を改装整理中で室内がゴチャゴチャな為、クローゼットからファンクションジェネレータを出せないので(汗)、エレキギターを音源に使う。 オシロスコープのプローブを信号ライン…

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YAMAHA RX-5の修理(その3:完了)

(前回からの続き) 部品が届いたので作業を続ける。 「なんだコイツ、パーツ交換ばっかりしてるな」と言われちゃいそうだけど・・・将にその通りである。(汗) 気温がようやく下がってきたと思ったら雨天が多く、出掛ける機会も少ない。 出来る事から先に進めているので、必然的にパーツ交換が多くなってしまうのである。(滝汗) 既に大半の部品は交換済みなので、作業はスンナリと終わった。 あえてオーディオ・グレードの部品を使った為にサイズがギリギリになっちゃったけれど、辛うじて収まる範囲でホッとした。 メモリー・バックアップ用のボタン電池CR2032は電圧がまだ落ちていなかったけれど、今後の事を考えて交換できるようにバッテリーボックスを取り付けた。 こうしておけば、電池が無くなっても簡単に交換できる。 一連の作業で交換した電解コンデンサの数は73個で、やや多い。 一番下の段にある容量の大きいコンデンサは大半が液漏れを起こしていたけれど、基板や周囲の部品を傷めていないのは幸いだった。 後は元通り組み立てて、作業は完了である。 念の為に動作確認する。 使っていたのはだいぶ前なので操作をほぼ忘れちゃっていたけれど(汗)、説明書を見ながら一通り確認。問題無く動いた。 肝心な音の方は、シンバル類の音がきちんと高域が抜けて来るようになった。けれど、12bitのローファイな感覚が先に立っちゃうんだよねぇ。(汗) これで問題無く使えるようになった。目出度しメデタ…

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フェンダーのベースアンプBM-20CEの簡単なメンテナンス

数か月前の話になるのだけれど、以前から購入するかどうかで迷っていた物がジャンク扱いで安く売りに出されていたので、思わず購入してしまった。 フェンダー・ジャパンのベースアンプBM-20CEである。気になるお値段は送料込みで4千円と一寸。送料の方が本体価格よりも高くついた。(汗) # サイズが大きいから仕方ないんだけどさ・・・。 オーバーホール作業をする前に全体を確認しておく。 背面を見ると密閉されている。 古い製品な為、取っ手のゴムが劣化で亀裂が入っていて、一部が欠けている。 因みにこの取っ手は交換部品で新品を入手できるのだけれど、現行品はサイズがかなり長くてピッタリとは行かない。 電源ケーブルを見ると、韓国製だ。 コントロールパネルはボリュームとイコライザー4つだけで、とてもシンプルだ。 インプットジャックのナットが無くなっていて少しグラつく為、ジャンク扱いになっていた。 このインプットジャックはフェンダーから純正品が今でも補修部品として入手できるので、直ぐに取り寄せた。 背面にある製品シールを見ると「ELK」の文字が入っている事から、設計はELK、製造は韓国のようだ。 シリアル番号が「99」で始まっている事から、1999年製造と思われる。 注意書きには「お客様が修理、交換できる部品はありません。」と書かれている。という事は、これから分解して作業する拙者は「お客様」ではないらしい。(滝汗) # ウーム・・・。 まずは分解に取り掛かる…

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Presonus MP20のメンテナンス(その2)

(前回からの続き) かなり時間が空いてしまったけれど、作業を続ける。 色々考えた末、信号ライン上のコンデンサはタンタルコンデンサに置き換える事にした。 電解コンデンサだと十年以上経つと再交換が必要だけど、タンタルなら交換不要だし伝達特性・周波数特性もタンタルの方が優れている。 ただ、タンタルは故障した時ショートするという欠点があるのだけれど、信号ライン上に大きな電圧が掛かる事は無いから、あまり心配しなくて良いと思う。 まとめて部品を発注し、数日後自宅に届いたので作業を進める。 ネジ・コネクター類を全て外すとメイン基板を取り出せる。 電源部の大型コンデンサは頭が微妙に膨らんでいたのだけれど、外したら基板側に液漏れした跡がある。 スルーホールのコンデンサを先に全て交換した。 問題は、大量に使われているチップ型電解コンデンサだ。 スルーホールではないので、はんだ付けがかなり面倒なのである。 まず、タンタルコンデンサの足を加工して、 ランド(銅箔パターン)の幅に合わせて足を切る。 手持ちの工具だけではチップ型電解コンデンサのハンダを緩めて外すのが難しい。 なので、ペンチで挟んで、 90度以上ぐるりと回す。 すると足が千切れて取り外せる。 このコンデンサは、既に液漏れしてるなぁ。(汗) 濡らしたティッシュで液漏れ跡を拭き取り、ハンダを緩めてランドに残った足を取り去ったら、少しだけハンダを追加する。 ここに足を加工し…

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